2023年1月19日木曜日

間違った取り組みをしている人にかける言葉はない。体に変化が起きると感覚や思考に変化が起きる。

 佐山史織さまの、2023年1月18日のツイート。



 「ほんとに、この通りなんだよなあ」って思いました。

「間違った取り組みをしている人にかける言葉はないということ。その段階の身体と思考の人に、それより先にいかないと分からないことを言っても理解できないので、取り組みを否定されたとしか感じない。」

 昨年まで、間違った取り組みをしている人に対して「その先に行かないとわからないこと」を一生懸命説明してまいりましたが、時間の無駄でした。文字通りの徒労( 無駄なことに力を費やすこと。また、骨を折ってしたことが報われないさま。)。

 なので、1月22日日曜日(2023年旧正月)より、その段階の身体と思考をつくることに専念します。

 今年は「癸卯」。「癸」は雨や露、霧など、静かで温かい大地を潤す恵みの水をあらわし、「ひとつの物事が収まり次の物事への移行をしていく段階」。「卯」は「茂」という時期であり、「繁殖する、増えるという段階」。その両方を備えた「癸卯」は、去年までで様々なことの区切りがつき、次の段階へと向かっていくことを意味するそうです。

 自分を変えるのは割と簡単で、昨日までの自分を 「うわっ、バカバカしすぎる(笑)。」とバカにして、「身体つくり直そう!」って考えて、実際に正確無比な身体操作基本技法を繰り返し繰り返し反復練習すればいいだけです(当塾比)。

 具体的には、「静かで落ち着いた生活に戻し、繊細かつ上品な動きを心がけること。争いごとを避け、周りの意見を傾聴すること。行儀よくすること。」ということになります。

 姿形(すがたかたち)には、その人の思考が反映されています。思考の改善は脳機能の改善とニアリーイコール(≒~ほとんど等しい、ほぼ等しい、あるいは近似的に等しい)だと考えております。「思考→感情→行動→思考……」のループにより、姿形がつくられていくと考えております。

 身体の変化と思考の変化は、観測上は同時に起きると考えております。思考が現実化するというのではなく、「いま現実化していることは思考の結果」という感じです。ややこしいのですが、結果は思考の産物なので、思考が狂っていると結果も狂うということです。狂った思考で計画を立てるのですから、狂った結果になります。そして、その狂った思考が生み出した身体は、狂った思考を強化してしまうという地獄ループになるのだ思います。歪んだ認知で考えた計画に基づいて行動したらどうなるかは、火を見るより明らかです。

 昨年までいろいろやってみて、思考が現実的になるのは運なのかもしれないと感じるようになりました。「たまたま正確無比に動けるようになって、たまたままともに考えれるようになる」という感じです。「その段階の身体になること」を最優先し、説明による思考の改善はやめたほうがよいという結論に至りました。意味を理解できるまで、修正をしながら反復練習するという本来のスタイルに戻すことにしました。

 なんでもそうですが、気が遠くなるレベルのドリル(特定の技能・能力を向上させるための反復練習)が必要です。ここで気をつけなければならないのは、「間違った動きの反復練習をするということは、間違った動きを身につけてしまうということ」です。間違った動きを身につける過程で歪みに歪んだ思考は強固であり、それゆえに、悪い癖ほど修正が困難となるのです。

 悪い癖をつけないためには、基本の動きができていないことを自覚し、精密な修正を繰り返すことです。気が遠くなるような時間がかかりますが、「自己の動きの修正以上に面白いことなど、この世には存在しない」と、私は感じています。

 そんなわけで、1月22日日曜日(2023年旧正月)より、その段階の身体と思考をつくることに専念してまいります。

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