2026年7月23日木曜日

お湯を使わずに水でじっくり時間をかけて抽出する水出しコーヒー(コールドブリュー)。

 水出しコーヒー(コールドブリュー)は、お湯を使わずに水でじっくり時間をかけて抽出する方法です。酸味や苦味が抑えられ、まろやかで甘みの引き立つスッキリとした味わいに仕上がります。

​基本の材料と黄金比

​ まずは失敗しない黄金比率をおさえておきましょう。

  • コーヒー粉:50g(深煎り・中細挽き〜中挽きがおすすめ)
  • 水(常温または冷水):600ml
  • 抽出割合(比率):粉 1 : 水 12(お好みで 1:10〜1:15 で調整可能)

豆選びのコツ

深煎りの豆を使用すると、コクと甘みが引き立ち香ばしいアイスコーヒーになります。浅煎りを使うと、フルーティーで澄んだ酸味が楽しめます。

浸漬式でのつくり方


 お茶パック(または市販の水出し専用ポット)を使うと、後処理がとても簡単です。

①パックに粉を詰める

 目が細かいパックがおすすめ

 コーヒー粉50gをお茶パック(またはコーヒー用だしパック)に小分けして入れます。粉が漏れないようしっかり封をします。

②容器に粉と水を合わせる

 ゆっくり注いで粉全体を濡らす

 清潔なボトルやピッチャーにパックを入れ、上から水600mlをゆっくり注ぎます。箸などで軽くパックを押し、粉全体に水を行き渡らせます。

③冷蔵庫でじっくり抽出する

 抽出時間:8〜12時間

 蓋をして冷蔵庫に入れ、8時間〜12時間置きます。夜寝る前に仕込んでおけば、翌朝には飲み頃になります。

④パックを取り出す

 絞り出さないのがポイント

 時間が経ったらパックを取り出します。このときパックを強く絞らないのがコツです(雑味やエグみが出てしまうため)。

美味しく作るための3つのポイント

  1. 水は軟水を使う 水道水でも美味しいですが、浄水器を通した水や軟水のミネラルウォーターを使うと、より角のないクリーンな味わいになります。
  2. 抽出時間を守る 12時間以上浸けっぱなしにすると、苦味や渋み(エグみ)が出やすくなります。抽出が終わったら必ずパックを取り出してください。
  3. 保存期間の目安 冷蔵保存で2〜3日以内に飲み切るのが理想です。水出しは酸化が遅いものの、日が経つと風味が落ちていきます。 


 水出しコーヒー(コールドブリュー)は、お湯抽出に比べて「酸味が角のない柔らかい味になり、甘みやコク、香ばしさが前面に出る」という特徴があります。そのため、どのような味わいを楽しみたいかによって、相性の良い産地や銘柄が変わってきます。

​ 大きく分けて「王道のコク・甘み重視」「華やかなフルーティー重視」の2つのスタイルでおすすめの産地をご紹介します。

​1. 王道のコクと甘みを楽しむ(深煎り〜中深煎り)

​ 低温でじっくり抽出することで、ナッツやチョコレートのような香ばしい甘みが引き立ちます。ミルクを入れてアイスカフェオレにするのにも最適です。

産地・銘柄

味わいの特徴

水出しでの魅力

インドネシア

(マンデリン)

ハーブやスパイス感、重厚なコクと苦味

酸味がほぼ出ず、ビターチョコのような濃厚で重厚感のある味わいに仕上がります。

ブラジル

(サントス, セラードなど)

ナッツやアーモンドの香ばしさ、丸みのある甘み

癖がなくバランス抜群。苦味・甘み・コクの調和が取れた「毎日飲んでも飽きない」味になります。

コロンビア

マイルドなコク、豊かな芳醇さとカラメルのような甘み

ほどよい

2. 華やかな香りと酸味を楽しむ(中煎り〜浅煎り)

​ お湯で淹れると酸味が強く出やすい浅煎り豆も、水出しにすると角が取れてジュースのようにジューシーでフルーティーな味わいに変化します。ストレートでゴクゴク飲みたい夏場にぴったりです。

産地・銘柄

味わいの特徴

水出しでの魅力

エチオピア

(イルガチェフェ, イルガチェフェ・ナチュラル)

華やかな花(ジャスミン)の香り、紅茶やベリーのような風味

水出しにすることで「アイスティー」のような軽やかで洗練されたフレーバーになり、フルーティーさが際立ちます。

ケニア

カシスやグレープフルーツを思わせる力強い果実味

爽やかな柑橘系の風味が喉ごしよく広がり、リフレッシュ感のある極上のサマーコーヒーになります。

焙煎度(ロースト)と精製方法選びのコツ


 豆を選ぶ際は、産地だけでなく「焙煎度」「精製方法(プロセス)」にも注目してみてください。

  • 焙煎度の選び方
    • 深煎り(フレンチ・フルシティ): 迷ったらこれ。クラシックで満足感のあるアイスコーヒーになります。
    • 中煎り(シティ): 酸味と苦味のバランスが良く、豆本来の風味を感じやすいです。
    • 浅煎り(ミディアム・ハイ): 非常にフルーティーでライト。すっきり飲みたい方向け。
  • 精製方法(プロセス)の選び方
    • ナチュラル(自然乾燥式): 熟したベリーやワインのような独特の果実味と強い甘みが出やすいため、水出しと非常に相性が良いです。
    • ウォッシュド(水洗式): クリーンで澄んだ後味に仕上がります。