2024年4月4日木曜日

他人をけなしてばかりいる人(他人の悪口ばかり言っている人)が、関節炎や皮膚炎になりがちな理由についての考察。

 古い脳は主語が理解できない(一人称と二人称を区別できない)=「自分」と「他人」の区別ができない。

 不しあわせな人は、自分と他人を比べて、自分が優れている感じたときに「優越感」を抱き、自分が劣っていると感じたときに「劣等感」を抱きます。

 劣等コンプレックスは強烈なネガティブ感情を誘発し、悪口を言ったり、誹謗中傷を繰り返すことになります。悪口や誹謗中傷を言うことで、自分と相手との比較において、相手を貶めて引きずり下ろすことによって、自分の価値を相対的に高めようとします。劣等コンプレックスからくる苦痛をを緩和しようとするわけですが、実際はうまくいきません。

 「他人の悪口を言う」のは、「自分で自分に悪口を言っている」のと同じだからです。古い脳は主語を理解できないという性質を持っています。なので、自分が発した言葉を自分のこととしてとらえます。

 大脳新皮質(理性・知性の脳)を「新しい脳」では主語を認識できるのですが、感情を司る「古い脳」のほうは認識できません。新しい脳から送られてくる情報をすべて真に受けてしまうことになります。

 他人の悪口を言うと、古い脳では自分が悪口を言われた時と同じ状態になります。つまり、相手の悪口を言うと、自分自身に悪口を言っていると判断しダメージを受けます。

 人をけなしてばかりいる人を観察してみると、自己評価が高すぎる割に、ひどい自己嫌悪に陥っているのがわかります。悪口はストレスを増やすため、脳を傷つけ、健康寿命を縮めることになります。

 厄介なことに、他人の悪口を言うという行為には依存性があります。悪口を言うと、快楽に関与するホルモンである「ドーパミン」が放出されます。 ドーパミンが放出されることで楽しくなってしまうのです。依存性がある上に、だんだん効かなくなってくるので、悪口を言う回数が増え、内容もより過激になっていきます。

 悪口を言って分泌されるのはドーパミンだけではありません。ストレスホルモンであるコルチゾールも過剰に分泌されます。ドーパミン放出による快楽を得ている裏で、ストレスにさらされているのです。コルチゾールが脳内で過剰に分泌されると、記憶の保存に関わる海馬の神経や前頭前皮質のシナプスのつながりが破壊されていきます。

 副腎はストレスを感じた時に、そのストレスに対処するために分泌される「抗ストレスホルモン」を分泌する、両側の腎臓の上に存在する小さな臓器ですが、慢性的にストレスにさらされると、副腎が疲弊し「抗ストレスホルモン」を充分に分泌できなくなります。これが「副腎疲労」です。そうなると、アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌されることになります。

 悪口を言っているときの脳は「闘争・逃走状態」になっていきます。アドレナリンが分泌されて高揚感があるのですが、それはストレス反応としての興奮状態でしかないのです。これも観察すればすぐにわかりますが、脳が「闘争・逃走状態」の人は、関節を壊しがちです。体のいろいろな部位で炎症が起こりやすく、治りにくくなるのです。アレルギーが抑えられなくなり、じんましんや皮膚炎、鼻炎や喘息などが発症します。アドレナリンやノルアドレナリンが過剰に分泌されることによって、自律神経が乱れます。

 攻撃的に他人をけなしてばかりいる人の写真を拡大すると、炎症による肌の荒れが確認できると思います。映像で動きを観察すると、関節機能の不具合も確認できると思います。

 他人の悪口を言うのは、ひとときの快楽と引き換えに、自身の脳や肌や関節を傷つける結果になりがちなのです。

 というか、しあわせな人は攻撃的に他人の悪口を言う必要がないので、まずはしあわせになるのが先なのかもしれません。