「世界的業績」を生み出すアーティストはなにが違うのか? 「ひとりでの練習量」と「練習する時間帯」に秘密があった。 より
何が上達の差をつくるのか?
その答えはそれまでの練習時間にあった。18歳に達するまで最上位のグループは平均で7410時間練習しており、2番目のグループは5301時間、3番目のグループは3420時間練習していた。これらの差異は統計的に大変意味のある違いだ。
加えて、この数字が示している意味はもっと深い。お気づきのとおり、累計の練習量が多いほどより業績が上げられるのだ。
しかし、ここで次世代のアンネ=ゾフィー・ムターあるいはジョシュア・ベルをめざして国際的に活躍するソリストになろうと、18歳で決意した第3グループのバイオリニストの状況を想像してみよう。
しかしこのバイオリニストは、これまでにすでに自分の2倍以上の累積した練習量を積み上げている同年齢で最高のバイオリニストの実力と同等かあるいはそれ以上の能力を身につけなければならないのだ。
現状でもライバルの一人での練習時間は週あたり24時間で自分は9時間というはるかに少ない練習時間であるにもかかわらず、追いつくには彼らよりも長く練習しなければならないのだ。
老人になる前に追いつこうと思えば、何倍もの量に練習時間を増やさなければならない。そしてちょうど成人としての責任をもち、経済的にも自立を始める時期にこうした自らを消耗させる活動を行わなければならないのだ。
要するにこの若者が、今からバイオリンのソリストの世界に飛び込むことは理論上可能でも、事実上はほとんど不可能だということだ。こうした状況に内在している問題は、個人および組織にとっても大変重大なものになっているのだ。
引用ここまで
【20代特に注意!】簡単に稼げるという副業[PDF形式](930KB) |
「簡単に稼げる」「もうかる」ことを強調する広告やランキングサイトをうのみにしない
作業内容や利益が出る仕組みがよくわからなければ契約しない
引用ここまで
定番詐欺において、詐欺師がターゲットにするのは「楽して儲けたがる、知性が乏しく余裕がない人」です。
「地道な努力を否定して、一発逆転を狙いたがる」という特徴があります。
何らかのスキルを習得して伸ばしていき、経験を積んで結果を出し、実績を積み重ねていき、運よくブレイクできてはじめてうまくいくというのが、この世の理です。
『ローマは一日にして成らず(大事業は、長い間の努力なしには完成されないというたとえ)』なのです。立派なことやものは、長年の積み重ね=不断の努力があってはじめて完成するのです。
地道な努力が必要だとわかっている人は、「楽して~」「~するだけで~」という詐欺に引っかかることはありません。
40歳を過ぎて、ふと自分の人生について振り返ってみて、「自分の人生って何だったのだろう」「自分の本当にやりたかったことって何だったんだろう」と生きる意味を問い始め、「中年の危機」に陥っていくことがあります。自分自身の限界が見えてきて、これからどう頑張ってみてもたいした成長はできないことを実感してしまうのです。
おすすめは、「これまで興味があったけど後回しにしていたこと」を、新たに始めてみることです。視野も広がり、気持ちが前向きになります。
ここで、「楽して~」「~するだけで~」の方向へ進むのではなく、「この先、寿命いっぱいいっぱいまで努力しても、たいしたレベルには到達できないこと」を選ぶのが良いと思います。結果を出さなくていいことを選ぶと、純粋に楽しむことができるからです。
他者に認めてもらって糠喜び(あてがはずれて、あとでがっくりするような一時的な喜び)するのではなく、自分がやりたかったことを純粋に楽しめる人はしあわせだと思います。
「承認欲求が満たされていない」「他人軸で生きている」「自己肯定感が低い」「他者評価で自分の価値を測っている」をフルコンボした状態の人は、傍目に不しあわせそうに見えます。
自分が本当に大切にやりたかったことを明確に自覚することで、自分の人生の方向性を持たせることができます。やりたかったことをやれている人は、同じくやりたかったことをやっている人とつながっていき、人生が充実していくのです。