2022年11月7日月曜日

足の中足趾間をほぐすと、脊柱、股関節・膝関節・足関節の動きがよくなる。

 脊柱の動きが悪かったり、股関節・膝関節・足関節の動きが悪かったりする場合、ついつい脊柱起立筋ほぐしなどの直接的なほぐしばかりやってしまいがちです。安部塾では、基本に忠実に、「背側骨間筋と底側骨間筋ほぐし」から始めます。足趾が機能していない状態で、大きな筋肉の機能をあげてもメリットが少なく、デメリットばかりが多くなるからです。

■脊柱起立筋ほぐし

作用:胸・腰椎を伸展、側屈する。脊柱の生理的な弯曲維持を補助する(立位や座位時)、脊柱を安定させる(歩行時)。拮抗筋は腹直筋。

適応:腰痛(特に物を持ちあげた後)/脊柱の関節可動域制限/腰痛(座ったり立ったりするとき、階段を降りるとき)/腰背部の痛み(1日の終わりに増強する)


背中ほぐし フォームローラー

■前脛骨筋ほぐし

作用:足関節を背屈する。足部を内返し(内反)する。拮抗筋は、長腓骨筋、腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋、後脛骨筋。

適応:足関節の痛みと圧痛/母趾の痛み/シンシプリント/足を引き摺る/母趾付け根の痛み、つま先立ちしたときの痛み/バランスの問題

■長趾伸筋/長母趾伸筋

長趾伸筋の作用:中足趾節間関節を背屈する。趾節間関節の背屈を補助する。足関節の背屈と足部の外返し(外反)を補助する。拮抗筋は、長趾屈筋、短趾屈筋。

長母趾伸筋の作用:母趾のすべての関節を背屈する。足関節を背屈する。足部の内返し(内反)を補助する。拮抗筋は、長母趾屈筋、短母趾屈筋。

足の痛み(足)/中足骨痛症/母趾の痛み(頑固な痛み)/ハンマー趾/鷲爪趾

すねほぐし フォームローラー

 写真的に映えるし、ダイナミックなので「やってる感」はありますが、安部塾では地味に足趾と足趾の間の動きをよくすることに時間を割きます。離接する足趾同士の間をひろげると、わかりやすく歩行姿勢が改善します。

■背側骨間筋/底側骨間筋

背側骨間筋の作用:足趾を外転する。中足趾節関節を底屈する。

底側骨間筋の作用:足趾を内転する。中足趾節関節を底屈する。

適応:第一中足骨趾節関節の痛み/外反母趾/第二趾の痛み/歩行障害/股関節、膝関節、足関節の痛み

注)この筋肉は、自分で圧をかけるまたま圧をかける道具を使うことを推奨する。通常、道具には鉛筆の先についた消しゴムを使うが、リフレッシュスティックが使いやすい。下のように、足底にテトラリフレッシュボール、足背にリフレッシュスティックを配してほぐすと、安全で効率が良い。リフレッシュスティックは、らせんの動きで用いる。

中足骨間ほぐし リフレッシュスティックとテトラリフレッシュボール

11月、各地のワークショップで解説いたします。

☆東京ワークショップ

11月11・12・13日(金・土・日・月)→ 詳細  

 

☆新宮校ワークショップ(平日)

11月21日(月) → 詳細

 

☆大手門ワークショップ

11月23日(水・祝)→ 詳細

 

☆大阪ワークショップ

11月24日(木)→ 詳細

 

☆名古屋ワークショップ

11月25日(金)→ 詳細

 

☆神戸ワークショップ

11月26日(土)→ 詳細