2026年5月6日水曜日

塩酒粕(しおさけかす)のつくり方と使い方

 塩酒粕(しおさけかす)は、酒粕の旨味と塩の防腐・脱水効果が組み合わさった、非常に便利な発酵調味料です。「和製ホワイトソース」や「和風アンチョビ」のようなコクがあり、料理に深みを与えてくれます。

 ​作り方と効果的な使い方をまとめました。

​1. 塩酒粕の作り方

​材料は非常にシンプルです。

​材料

  • 酒粕(板粕または練り粕):100g
  • :10g〜12g(酒粕の重量の10〜12%が目安)
  • 水(または酒):大さじ2〜3(硬さを調整するため)

​手順

  1. 酒粕を細かくする: 板粕の場合は、手でちぎるか包丁で刻んでボウルに入れます。
  2. 水分を加える: 水(または酒)を加え、電子レンジで30秒ほど加熱して柔らかくすると混ぜやすくなります。
  3. 混ぜ合わせる: 塩を加え、ペースト状になるまでよく練り混ぜます。
  4. 熟成: 清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で2〜3日寝かせると味が馴染んで角が取れ、美味しくなります。
  5. 保存期間の目安: 冷蔵庫で約1ヶ月、冷凍で約3ヶ月保存可能です。


    ​2. おすすめの使い方

    ​塩酒粕は、そのまま使うだけでなく、漬け床や隠し味として幅広く活躍します。

    ​① 肉や魚の「漬け床」として

    ​ 鶏むね肉、豚ロース、白身魚などに薄く塗って一晩置くと、酒粕に含まれる酵素の働きで身が驚くほどしっとり柔らかくなります。焼くときは焦げやすいので、軽く拭き取ってから弱火で加熱するのがコツです。

    ​② スープや鍋の「隠し味」に

     ​お味噌汁、豆乳スープ、粕汁などに少量を加えると、クリーミーなコクととろみが出ます。特に洋風のポタージュに少し加えると、チーズのような発酵食品特有の風味を楽しめます。

    ​③ 野菜の「和え衣」や「ディップ」に

    • マヨネーズ代わり: 塩酒粕とオリーブオイル、酢を混ぜてドレッシングに。
    • 温野菜に: 蒸したジャガイモやカボチャにそのまま和えるだけで、リッチな副菜になります。
    • 豆腐に: 冷奴に少しのせて、オリーブオイルを垂らすと日本酒のアテに最適です。

    ​④ パスタやリゾットに

     ​クリームパスタやチーズリゾットの仕上げに加えると、動物性脂肪を抑えつつも満足感のある濃厚な味わいに仕上がります。

    ​調理のヒント

    • アルコールが気になる場合: 加熱調理に使用するか、作る工程で酒粕をしっかりレンジ加熱してアルコールを飛ばしておくと、お子様やアルコールに弱い方でも安心です。
    • 甘みが欲しい場合: お好みで少量の「みりん」を加えて練り上げると、よりまろやかな万能調味料になります。