ジンクの筋膜パターン |
「手技療法とオステオパシーにおけるトリガーポイントと筋肉連鎖(GAIABOOKS)31~32Pより
体性機能障害
筋膜の緊張は受容体、血管、神経に影響を与えるため、機能障害の始まりになる。
新陳代謝異常
緊張は間質内の循環を阻害するので組織の新陳代謝を妨げる。組織内での組織変化が感じられるようになる(トリガーポイント、膨隆、繊維症)。
筋膜の機能障害
膨隆ができて気がつく。特に肩甲鎖骨三角、腋窩、鼠径部、膝窩、みぞおちといった特定のゾーンに膨隆ができやすい。
呼吸の変化
筋筋膜が緊張すると、腹腔と胸腔内の平衡状態も圧力の比率も変わる。そのため、胸腔ポンプの機能が直接影響を受ける。
歪み
平衡状態は安定性と可動性が折り合ったものであり、筋筋膜連鎖がそこでジェネレーターの役目を果たしている。偏った負荷や過負荷がかかると歪みや機能障害につながる。
筋膜のパターンの発生
健康な人にも特定の筋膜のパターンが見られる。その原因はわかっていない(先天的または後天的)
病気の症状がない人では筋膜の動きが交互になっている。
後頭骨・環椎・軸椎 右から左
頸胸移行部 左から右
胸腰移行部 右から左
腰仙移行部 左から右
ジンクは症例の80%でこのパターンを発見した。残りの20%では筋膜の動きが反対になっていた。
機能障害を抱えた人にはこのような筋膜の交互の動きが見られない。次の移行部でも筋筋膜の動きが同じことがわかる。
全身に及ぶ変化
組織が緊張すると組織の血行が変わり、構造の機能を変化させる。機能と構造を損なう結果となる。
引用ここまで。
後頭骨・環椎・軸椎~頭部と頸部(首)
胸郭上口~頸部(首)と胸郭
胸郭下口~胸郭と腰部
腰仙部~腰部と骨盤部
健康な人に見られる代償性パターンがはたらいている人は、ストレスや病気、体の痛みに対しての耐性が強いとされます。
逆に、不健康な人に見られる同方向のねじれがある非代償性のパターンの場合は補正ができません。ストレスや病気、体の痛みに対する耐性が弱く、疾患・症状につながりやすいとされています。呼吸や循環、内臓機能不全から体力が低下し、病気になりやすく、治りにくいとされます。
①関節の動きが悪い。②関節を動かすとひきつる。痛む。③むくむ、水がたまる。④肩こりや腰の痛みがある。
闇雲に身体を鍛えたり、ストレッチングしても健康になりづらい場合、非代償性のパターンに陥っている可能性が高いと存じます。
下関にて解説いたします。
☆下関ワークショップ
10月1日(日)→ 詳細