頭部前方位姿勢というのがあります。こんな感じで、連鎖的に体型が崩壊します。図は、骨盤前傾になっていますが、後傾することもあります。
頭部前方位姿勢と体型の崩壊 |
頭部前方位姿勢より、引用いたします
前屈みで顎を突き出したような姿勢で、胸鎖乳突筋が床に対して垂直に近くなっている状態をいう。いわゆる猫背である。咀嚼筋や頸部の筋活動を亢進させ、こりや痛みを引き起こす。また、後頭部から上背部の筋を緊張させて緊張型頭痛の原因にもなるため、TMDでは重要視されている代表的な悪習癖である。この姿勢はパソコンを使ったり、運転をするときなどに起こりやすいため、TMDや緊張型頭痛を「生活習慣病」だという専門医もいる。
1) 頭部前方位姿勢をとって頭が脊柱より前方に出ると、頭部の重みで頭が下がり自ずと床を見るかたちになる。
2) この状態で前方を見るためには、後頸部・背部の筋で重い頭部を吊り上げて頭蓋を水平にバランスする必要がある。
3) このため、頭部前方位姿勢を長時間続けると、これらの筋が疲労して後頸部・背部に筋痛が生じ、肩こり・緊張型頭痛・顎の痛みやだるさとして感じられる。
引用ここまで
自覚症状がなくても、頭部前方位姿勢が頸部深層屈筋群の機能低下させることがあります。肩甲骨の動きを中間位姿勢と頭部前方位姿勢とで比較すると、肩甲帯屈曲・伸展ともに有意に中間位姿勢の可動域が大きい値を示します。肩甲骨の動きの悪さと頭の位置の関係は、よく知られています。
後頭下筋群(小後頭直筋、大後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋)、肩甲挙筋、僧帽筋上部、胸鎖乳突筋、 斜角筋、小胸筋、大胸筋ほかの筋肉は、緊張して短縮してしまいます。
頚部深筋群(頭長筋、頚長筋 など)、僧帽筋下部、前鋸筋他の筋肉は、伸ばされて筋力低下してしまいます。
体型を調えたかったら、頭の位置から直していくのがセオリーとなります。