2019年11月7日木曜日

臀筋は姿勢と動きの要~美しいお尻は、姿勢と動きが正しい証。

大臀筋は、お尻=臀部の表層にある大きな筋肉です。

直立姿勢の保持や歩行に重要な役割を果たすため、ヒトでは特に発達しています。

仙骨・腸骨・尾骨などから起こり、腸脛(ちょうけい)靭帯、大腿骨の臀筋粗面につきます。

作用は、股関節の伸展(大腿を後方へ引く動き)と外旋(爪先を外側に向ける動きです。

大臀筋
付着を見てみましょう。

http://www.musclesused.com/gluteus/

図を見れば一目瞭然ですね。

上部線維は腸脛靱帯、下部線維:大腿骨臀筋粗面についています。

脚を前にあげる(ももあげ)とき、股関節前方が詰まってしまう人は、大臀筋下部繊維が機能していないかもしれません。

いわゆる、大腿骨頭の前滑りが起きているのではないかと思います。

ここで必須の知識が、股関節の外転・内転となります。

大臀筋上部線維は股関節を外転させ、大臀筋下部線維は股関節を内転させます。

大臀筋上部線維・下部繊維と股関節の外転・内転

この理由で、上体を反らせたときにお尻の上が硬くなる人と下が硬くなる人がいます。

股関節を外転させながら反ると、お尻の上が硬くなります。

股関節を内転させながら反ると、お尻の下が硬くなります。

大臀筋は外旋筋でもあるので、反る前に内旋を入れておくと効率が良くなります。

よく、「お尻を固めてはいけない」というアドバイスをされますが、意味がとてつもなく深かったりします。

臀筋を抜くと、脊柱起立筋が優先的に働きます。

意味がわかっていないと、少々危険かもしれません。


安部塾的には、首の後ろ側を楽にするために、大臀筋下部繊維の筋力トレーニングが不可欠だと考えています。

ハムストリングス(ふとももの後ろ側の筋肉)とつなげていきます。


股関節で大腿骨が前滑りしていると、首が過伸展してしまうことになります。

図にすると、こんな感じとなります。

大臀筋下部繊維と姿勢

首の緊張が抜けて肩が下がった姿勢を大臀筋下部繊維が生み出しているということですね。

詳細は、安部塾オンライン講座で動画解説している通りです。

明日の飯塚ワークショップのメインテーマにしたいと思っています(もっと見るをクリックしてください)。



以下、各地の集中講座でも詳しく解説いたします。

11月10日(日) 下関集中講座
11月15・16・17日(金・土・日) 東京集中講座
11月23日(土) 神戸集中講座
11月28日(木) 大阪集中講座

御参加、お待ちしております。