2018年12月28日金曜日

膝関節過伸展・反張膝はやめよう~膝関節は中立に

膝関節過伸展

Twitterより




素晴らしいTweetだと思います。


安部塾では、体前屈のときなどに「膝を過伸展しないで」と指示をします。

ひざを伸ばすときのイメージは、「脛骨粗面を足の付け根に近づける」です。

膝の伸ばし方

いまでもときどき、「膝を後ろに押し込むように」系の指示をする人がいます。

反張膝を美しいと感じてしまう美的感覚の持ち主です。

位置感覚が狂ってしまうという弊害があります。

膝窩筋に負担がかかります。

膝窩筋
起始:大腿骨外側顆外側面(起始部は外側半月板と外側側副靭帯の間)

停止:脛骨後面ヒラメ筋線上部

大腿骨~脛骨にかけて斜めに走行しているので、回旋作用が生まれます。

膝関節安定化に貢献しています。


膝窩筋が収縮すると、大腿骨に対する脛骨の内旋が得られます。

立位で体重を支えている場合は、脛骨に対する大腿骨の外旋をもたらします。


膝窩筋には、体重を支えて伸展している膝関節を屈曲し始める作用があります。

緊張した膝関節靱帯がゆるめられ、膝関節の固定解除ができます。

身体操作法でいうところの「膝を抜く」という術です。


膝窩筋の一部は、外側半月に付着しています。

膝窩筋の収縮は、外側半月を膝関節屈曲初期に後方へ引きます。


そんなわけで、膝関節を過伸展状態にしてしまうと、膝窩筋に負担がかかることになるのです。

足首まわりの形状がきたない人たちの膝窩筋は、まずい状態になっているものです。


安部塾定番の膝窩筋ほぐし

膝窩筋

加えて、正確な大腿四頭筋のストレッチング。

前ももほぐし
こうすると、膝を後ろに押し込めなくなります。


正しい努力を継続すれば、状態がよくなります。

間違った努力に夢中になると、破綻します。


正しい知識にもとづいた努力をしましょう。