2018年3月29日木曜日

鎖骨、動いてますか?

しばらく解説していないけど、このイメージ重要です。

筋骨格のキネシオロジーより 鎖骨の動き

手指↔手首の意識と、鎖骨↔腕の意識。

今日の塾生講座で解説します。

2018年3月28日水曜日

手、ちゃんと握(にぎ)れてますか? 母指、使えてますか? 手を握るのは、協力関係の基本です。

先週から、手の使い方の解説をしています。

手の指、意外と使えていない人が多くて驚いています。

「握る」という基本的動作が、うまくいかないようです。

握るという動作は、他人とつながる能力の源泉です。


手を握るのは好意の証(他者に対しても自己に対しても)です。

他者と手をつなげなければ、何も始まりません。

「手を握る=力を合わせてことにあたる」です。

手を握るということは、協力・協働の象徴的行為なのです。


定番の画像です。

手の握り方(指の曲げ方)
満拳時、遠位指節間関節(DIP)90度屈曲・近位指節間関節(PIP)100度屈曲。

そして、知能線・感情線のところで曲げる感じで、中手指節関節(MCP)を屈曲。

4指の付け根の意識
これ、勘違いしている人多いですよね。


母指と小指……安部塾の定番ネタです(笑)。

母指と小指の動き

母指は、手根肘関節(CM)で曲げるように指導しています。

中手指節関節(MCP)で曲げる意識だと、さまざな不具合が生じるからです。


さて、手を握るの類語を見てみましょう。

手をつなぐ ・ 手を繋ぐ ・ 手を組む ・ 手を携える ・ 手を取る ・ 手を取り合う ・ 手を結ぶ……

そう。

手を握るという行為は、「縁を結ぶ」ということでもあるのです。

手の所作が美しくなると、対人関係も美しくなります。

2018年3月26日月曜日

手首の使い方で人生が変わります(真面目な話)

4月21・22日の東京集中講座は、「手首の使い方」をやろうと思います。

よく知られている絵ですが、手首の動きは骨連鎖で全身に波及します。

手首からの骨連鎖
なので、解剖学の基本的な手首の動き・指の動きを熟知しておく必要があります。

手首の動き・指の動き

手首の動きとMP関節の動きの関連性については、特によく理解しておかないといけません。

ちなみに、

MP関節 = 中手指節間関節
DIP関節 = 遠位指節間関節
PIP関節 = 近位指節間関節

足もそうですが、指・趾の動きについても、正しい理解が不可欠です。

ケガや故障に悩んでいる人の手首の動きを観察するとすぐに、「まあ壊れるよね」ってわかります。

動かしてはならない方向に動かしているからです。

当たり前のことですが、動かしていい方向に動かしていれば、そうそう関節は壊れません。

自分が正しいと思い込んでいる動きが、実は大間違いだということなのです。

そして、機能解剖学の指導者がいつも言われる台詞が返ってきます。

「いままでこうやってきたからいいんです」

そして無事、さらなる関節破壊を進め始めます。

物理学の慣性の法則は、心にも当てはまるようです。

運動の現状を、そのまま保持しようとするのです。


真面目に学び、知識を蓄えてきた人は思います。

「近道なんてない。うまい話はない。すべてを学ぶ覚悟が必要」

身体操作に、エゴが介入する余地は一切ありません。

私たちの祖先がつないできた命のリレー。

その中で洗練されてきた関節機能。

その機能性と美しさを最大限に引き出すことが、私たちが生きる理由です。

粗雑で乱暴な動きをやめて、微細で丁寧な動きを学ぶことこそ、生きるということなのです。


4月から、感情に直接影響を与える「手の所作」にこだわっていきます。

手首の使い方で、人生が変わります。

2018年3月23日金曜日

京都合宿楽しかったです~明日は薬院校・明後日は下関で足の集中講座です。

一昨日・昨日は、安部塾京都合宿でした。

2018/03/21.22 安部塾京都合宿
楽しかったです(笑)。

参加者の感想を読みながら、活動続けててよかった&続けていこうと感じています。

集合写真の私の髪の毛がナスのヘタみたいでウケました。

しあわせそうで何よりです。


明日は、薬院校集中講座で足の構造の触知=足に落書きです→詳細

明後日は、下関集中講座で歩行分析・足のケア(1部)と舞(2部)です→詳細


世の中が、「足の大切さ」と「地に足をつけること」に覚醒していっています。

その一翼を担う存在として、骨・筋肉・人体の名称と位置・付着・機能の解説に力を入れています。


今日は、薬院校で、グループレッスン&塾生講座&舞のシリーズです。

気合入れていきます!!

→ 詳細

2018年3月21日水曜日

足の骨と靭帯・筋肉と腱に触れ、機能解剖学的な作用について学ぶ

いよいよ、3月24日(土)は、「薬院校集中講座「足と下腿の機能解剖学的触知法」です。

→ 詳細

「手で足の骨や筋肉に触れて、ペンで書きこむ」という基本中の基本をやります。


先日の東京集中講座の様子です。

足の種子骨・長母趾屈筋腱・長腓骨筋などの触知と書き込み

腓骨筋・後脛骨筋・底側踵舟靭帯

足の構造を知り、実際の自分の足のどこに何の骨や筋肉があるかを把握する。

そして、精密に操作する。

それが、いちばんいい練習方法だと、ずっと信じてきました。

この世に溢(あふ)れる偽情報・誤情報に惑(まど)わされないこと。

「プロメテウス解剖学」に基づいて、学ぶことが大切だと、これからも信じます。

この美しさが、最上の理解を生むのです。

プロメテウス解剖学 解剖学総論・運動器系

「個人の感想」に基づくのは危険なことです。

なので安部塾では、プロメテウス解剖学に書いてあることの理解を深めることに集中します。

成功のカギは、「選択と集中」です。

プロメテウス解剖学を選び、集中しましょう。


御参加、お待ちしております。

2018年3月20日火曜日

美しい足が、美しい立位姿勢をつくる。

今日の塾生講座も、足の解説。

復習用画像。

扁平足とハイアーチ

開帳足と外反足
距骨と踵骨の位置関係を中心に解説しました。

外反足の人って、案外たくさんおられます。


3月のテーマは、底側踵舟靭帯。

底側踵舟靭帯

長母趾屈曲筋の意識の仕方や、足趾の可動域の調整の仕方などを解説。

大切な筋肉なので、繰り返し繰り返し気が遠くなるほど。


優先順位が高い、長腓骨筋と後脛骨筋。

腓骨筋群 グレイ解剖学より
で、安部塾における足底の引き上げゾーン。

長腓骨筋と後脛骨筋
マジックのマーキングと照合して引き上げ練習をすると、世界が変わります(笑)。


きっちり理解して、みっちり練習してくださいね♡






2018年3月18日日曜日

足の構造は扇の構造。踵骨・距骨と扇の要

プロメテウス解剖学を読んでいると、足の構造が扇と同じであることがよくわかります。

扇の要は、踵骨と距骨です。

要がゆるすぎる扇も、要がきつすぎる扇も、そのどちらもが使いにくいものです。

要が精密な扇は、美しい動きを導いてくれます。

そして、対人関係もまた、足の構造と同じだなって思います。

対人関係は扇ということなのかもしれません。

以前、とある方が「良い舞扇を見極めれるようになったら、対人関係が良くなるよ」と言われてあったのを、浅草で思い出しました。

と同時に、人は良い道具でつくられるので、美しい扇を日常的に使うことが大切かもしれないと思いました。

足の構造について学ぶと、いろんなことがよくなっていきます。

2018年3月16日金曜日

慢性の痛み(腰痛・肩こり・首痛・関節痛)と「うつ」

◼️うつ症状

気分が落ち込む、特に朝の抑うつ気分が強い
悲しい気持ちになる
憂うつだ
何の希望もない
集中力が低下し、仕事の能率が落ちた
些細な決断ができない
注意力が散漫になって、人のいうことがすぐに理解できない
今まで好きだったことや趣味をやる気になれない
友人や家族と話すのも面倒だし、話していてもつまらない
テレビや新聞をみてもおもしろくない
身だしなみやおしゃれに関心がわかない
不安や落ち着きのなさ(焦燥感)でじっとしていられない
毎日生活に張りが感じられない

……読んでるだけで、暗い気持ちになりそうです。

慢性の痛みを感じている脳の状態と、うつの脳の状態は、よく似ているとされています。

安部塾では、うつそのものだと考えています。

そして、うつは「心の奥底の憎悪」がつくりだすという説を支持しています。

抑圧した怒りが身体症状化したのが「うつ」だという説です。

うつ病 「心」と「現実」の混同は誤り
拠りどころ喪失が大きな要因に
加藤諦三氏(早稲田大学名誉教授)より

うつ病の本質は「憎しみの表れ」です。心の底で夫を憎んでいるから食事をつくれない。では夫と離婚すればうつ病の原因はなくなるのですが、別れることに対する不安がブレーキとなり、心の苦しみを選択してしまう。うつとは落ち込んでいる姿だけではなく、このような形のうつもあります。私は半世紀近くラジオで人生相談をしていますが、悩んでいる人たちは解決を求めているのではなく、苦しんでいる姿を伝えるために電話をかけて来ることが多いです。「苦しい!」ということは憎しみの間接的表現です。

 嫌いと寂しさの選択で人は嫌いを取る傾向にあります。だから憎しみが増長するのであり、寂しくなりたくないから別れられない。どうしようもない関係になって心が病んでしまう。自殺する人は助けを求めているけど、実際には求めないことが多いです。なぜならば助けを求めるべき人が嫌いだからです。

引用ここまで

その昔、筋肉や関節の痛みが「憎しみそのもの」だと解説すると、ほとんどの人は信じませんでした。

現在は、脳の機能についての理解も進み、「ですよね❤️」的な反応が増えました。

喜ばしいことです。

憎しみが痛みを増大させるという当たり前のことを理解できる人が増えていくといいなと思います。

自分の心の奥底の憎しみを認めずに何をやってもダメだと思います。

足底と頭蓋骨の機能を理解せずに姿勢を何とかしようとするくらい無茶なことです。

憎しみの問題に触れないとしたら、そのメソッドは要を欠いていると思います。

憎しみの問題は、依存の問題とセットです。

孤立と空虚しかない人間関係が、慢性の痛みそのものなのです。

2018年3月13日火曜日

外反母趾と鉤爪趾・ハンマー趾~「足趾の曲がりは、心の曲がり(禍)」

昨日の薬院校塾生講座の補講。

外反母趾と母趾の過内旋

小趾のハンマートゥ

鉤爪趾

趾の外転
それぞれの解説をしました(笑)。

足趾には心の状態が忠実に投影されています。

足趾を真っ直ぐにすると、素直になります。

踵骨の上に距骨を真っ直ぐにもってくると、さらに素直になれます。

「可愛い」と繰り返し言われます(笑)。

古来より、「足趾の曲がりは、心の曲がり」と言われてきました。

禍々(まがまが)しい(悪いことが起こりそうな予感をさせる)のです。

実際、あまりいいことが起こりません(特に対人関係)。

この理由で、足趾を真っ直ぐに長く伸ばすことが奨められてきました。

私も、足趾は美しく真っ直ぐ伸びているの方がいいと思います。


先人の智慧に学びましょう。


また、正しいやり方で足趾の外転・内転を繰り返すと、地に足がつきます。

これ、歩行が劇的に改善します。

2018年3月12日月曜日

わたつみの都は即ち龍宮にして一切生命の胎宮なり。

下関の赤間神宮に来ています。

龍宮造りの水天門は、龍宮好きな人たちの聖地です。

機能解剖学に忠実に動くと、龍舞の動きになります。

古代と現代が、機能解剖学でつながるのが面白いと思います。

いまから、UZUハウスで講座です。

珍しく平日(笑)。

午後から薬院です✨

2018年3月11日日曜日

長期間の心理的ストレスが海馬を破壊し萎縮させてしまう~ときめきが海馬を再生する~脳の海馬と三ケ所神社の海馬~

宮崎県五ヶ瀬町の三ケ所神社には、脳の海馬と霊獣の海馬をかけてつくられた「海馬守」があります

脳の海馬と三ケ所神社の海馬
ここで、海馬の基礎知識。

■古代中国で、吉祥の徴とされた瑞獣(めでたい動物)・四霊
・麒麟(きりん)~毛をもった360種の獣類の長、獅子(ライオン)の上
・鳳凰(ほうおう)
・霊亀(かめ)
・龍(りゅう)

■清代の朝礼服の刺繍
・文官は鳥類~一品が鶴、以下は錦鶏、孔雀、雁
・武官は獣類~一品が麒麟、二品は獅子、三品は豹、以下虎、熊、彪、犀、牛、海馬


ギリシャ神話に「Hippocampus(海馬)」という半魚半馬の生物が出てきます。

sea-horse(シーホース=海の馬)です。

海神ポセイドーンネプトゥーヌスのチャリオット(戦闘用馬車)を引く馬です。

海神はトライデント(三叉の矛)を手に、海馬を操り、ときには海をなだめ、あるいは逆にうねらせます。


さて、本題の「脳の海馬」の解説です。

このサイトがわかりやすいかと思います → 海馬 - 日本学術会議_おもしろ情報館

海馬は、虚血=酸欠に対して脆弱です。

アルツハイマー病変において最初に壊れます。

いちばんは、長期間にわたる心理的ストレスです。

心理的ストレスは、ストレスホルモンのコルチゾールを分泌させます。

コルチゾールによって海馬の神経細胞が破壊し尽くされ、海馬が萎縮します。

うつ=腰痛・肩こり・首こりの患者の海馬をスキャンすると、その萎縮が確認できます。


これに対し、A10神経が活性化すると、海馬における長期記憶が増強します。

A10神経の活性化とはすなわち、「ときめく」ことです。


ときめきとは、「期待や喜びで胸が踊ること」です。

安部塾的には、「歓喜に胸が舞うこと」です。


三ケ所神社で、原宮司に「ときめきと海馬の再生」の解説を聴かれてみてください。


海馬は、感情や記憶と深い関係があります。

海馬の活性が低下すると、記憶力が低下します。

いわゆる「海馬性健忘」です。

老化の正体です。


うつ=腰痛・肩こり・首こりの深奥には「憎悪」があります。

→ うつ病の本質は「憎しみ」です。




うつ病になるような人は長いこと頑張って生きてきたが、振り返ってみれば自分の心の中は空っぽなのである。 そこには、達成感も満足感も連帯感もない。まさにうつ病者は、空虚そのものである。 外側がどんなにきらびやかであっても、うつ病を表すのはフロム・ライヒマンがいうように「空虚と憎悪」である。 心の休ませ方 加藤諦三 P.129


慢性の痛みを訴える人に対して、「その痛みの原因は憎悪ですよ」というと怒ります。

その時点で、自分が憎悪に燃えていることに気がつくべきなのです。

そしてまた、「どうせ」「でも」「だって」と「虚しさ」を訴えます。

そして、「それが痛みの原因ですよ」と指摘すると怒ります。


憎悪でパンパンになった結果、身体症状化した痛みだという自覚が必要だと思います。


で、憎悪に燃える人は、自己栄光化を目指して、外側をきらびやかにします。

顔をつくってみたり、奇抜な格好をしてみたり、派手なパフォーマンスをしてみたり。

しかし、ストレスホルモンMAXな状態で脚光を浴びようとしても無理がきます。

結果、海馬が徹底的に破壊され萎縮してしまいます。


こうなると、感情は不安定になるし、記憶は障害されるしで救われません。

身体の痛みが増大し続け、すべてが終焉に向かいます。


なので、可及的速やかに「ときめき」を取り戻すべきなのです。

ときめきましょう!!

2018年3月9日金曜日

関節は締まって安定していた方がいい~人生のあらゆる面が日に日に良くなっていくから。

薬院校開校のはるか以前、平和クラスをやっていた頃の写真。

ありし日の平和クラス

関節可動域が大きすぎる=過柔軟な人は、関節の安定性に問題を生じがちです。

いわゆる『ハイパーモビリティ』です。

全身をつなげて剛体化させるのが苦手です。

一般に言われているほど、身体が軟らかいことによるメリットはありません。

むしろ、デメリットの方が多い気がします。


当時は、徹底的に立ちバランスの実技をやっていました。

現在は、より初心者向きに『足の基本』を中心にした連鎖の座学をしています。

どちらが良い結果につながっているかというと、『座学』です。

感覚受容器も脳の関節制御機能も狂っている状態は、特にそうです。


現在の私のレッスンは、関節可動域の拡大を目指していません。

目指すのは『関節の安定=感情の安定』です。

機能解剖学的に動かしていい方にだけ、動かしていい角度に動かします。

そうすると、人生のあらゆる面が日に日に良くなっていきます。


3年前からすると、想像できなかった進化を遂げた某塾生。

長生舞(仮衣装)

関節が安定したので、動作・姿勢の安定性が爆上げしました。

最低3年間、安部塾で学びましょう(笑)。


ストレッチング有害論ブームのおかげで、無理なストレッチをやる人は減りました。

まともなジムやスタジオでは、盛んに座学による人体の構造の解説がされるようになりました。

私がこの仕事を始めた28年前と比べると、隔世の感があります。

ただ、まだまだ思い込みよる根拠のない動きをしている人がたくさんいます。


安部塾の教科書は『プロメテウス解剖学』です。

プロメテウス解剖学 解剖学総論/運動器系

「500円でプロメテウス解剖学の講座やってるとこがあったら面白いよな」

っていう軽いノリで始めた塾生講座ですが、やってみて思いました。

「わずか500円でも、通わない人は通わないんだ(驚)」

私が知る限り、この本について学ぶ以上に良いやり方はありません。

頭頸部/神経解剖、腹部/骨盤部まで学べば、さらに良くなります。

もうひとつ、わかったことがあります。

「愚直に学び続けた人たちの姿勢と動作の改善は、予想を超えて素晴らしい」

私が知る限り、この本について学ぶ以上に良いやり方はありません。

(大切なことなので、2回書きました)。

私が他の本について解説するときのベースは、プロメテウス解剖学です。

基本がしっかりすることで、他の考え方も安定して理解できると信じています。


てか、普通にかっこよくなります。
海幸彦(仮衣装) アンティーク写真仕上げ

というわけで、私はこれからもずっと淡々と「関節構造の美しさと機能性」について解説し続けます。

合わせて、正確な身体操作が生み出す動きの美しさも、表現していきます。


人生は続きます(笑)。

2018年3月7日水曜日

足のむくみと足底の機能改善~足のむくみは、感情がたまっている状態~心身の状態は足にあらわれる。

足底の機能改善の解説をすると、必ずと言っていいほど「むくみ」の質問が出ます。



医学的には、このサイトの解説がわかりやすいと思います。

→ 足のむくみの原因とメカニズム

下肢の静脈の血液は、重力に逆らって心臓に向かい流れていきます。これを静脈還流と呼びます。その血流を助けるために静脈には逆流を防止する弁が備わっています。さらに足の筋肉による筋ポンプ作用によって血流が促されます

しかし、立ったままや座ったままの姿勢が長く続くと、足の筋ポンプの機能が低下し、心臓に向かって流れる血液が停滞します。下肢で静脈還流が滞ると、下肢静脈内の圧力が上昇し、血管に炎症が起こり、血管内から血管外へ血液の血漿成分(水分)が浸み出て、細胞外に水分が貯留します。これが、下肢のむくみの原因となります。

引用ここまで


私の関係者は「むくんでいる」と言わず「エデマってる」と言います。

底側踵舟靭帯周りのフットケア+長腓骨筋・後脛骨筋の収縮が効果的です。

足の甲のケアは鉄板ですね。

足の甲のケア


が、足のむくみの原因はむしろ「脳と心と感情」の問題であることが多いものです。


感情と足のむくみの関係は、よく知られています、。

身体に水(液体成分)がからだにたまる理由は、感情がたまっているからです。

ひとつには、自分を大きく見せるためにむくみます(虚栄心)。

そしてもうひとつは、心に葛藤があることで足がむくみます。

人生の目的に向かって進まないと、足がむくみます。

自分を信じることができないとき、足がむくむのです。

勝手に自分の限界を設定し、感情を抑圧するから、足がむくむのです。


感情は、手と腕の動きと影響を与え合います。

この理由で、手の所作を学ぶと、足のむくみが解消します。

逆に、足のケアをすると、手の動きがなめらかになります。

それに伴い、行動的になってくるはずです。


足のむくみが解消に向かうということは、自分を信じて目的に向かって進むということです。

で、自分の目的がわからないときは、じっくり足のケアをしましょう。

心身の状態は足にあらわれるからです。

美しい足をつくるということは、自分らしい人生をつくるということなのです。

2018年3月6日火曜日

ハンドケア(手のお手入れ)をしましょう。感情面が安定し、上半身の筋肉の状態が改善します。

ホムンクルス

脳には「運動野」と呼ばれる領域があり、手の動きをつかさどる運動野の領域は、脳全体の3分の1ほどあります。

手で受けた刺激は、脳に伝わりやすいということです。

脳で考えたことも、手の動きに反映されやすいということです。

今日の塾生講座で解説した通り、本心は手の動きにあらわれます。


小賢しいコントロールは、デメリットの方が多いものです。

ハンドケアという王道を選択しましょう。



手のお手入れをし始めると、感情面が安定します。

それに伴い、負の感情(否定的感情・ネガティブ)感情を蓄積した筋肉・関節が解けます。

負のハンドサインによって増幅&無限ループしていた負の感情が正の感情に置き換わります。

解けた筋肉と関節を二度と壊さないと誓い、正のハンドサインのみを選択しましょう。

これまで慣れ親しんだ負のハンドサインは、すべて手放しましょう。


美しい所作は、人生のすべてを美しくしていくのです。

足先と手先の動きを見直す

世の中的に、足の動きを見直すようになったと思います。

足先から生まれた力を、手先までつなぐ。

手先から生まれた力を、足先までつなぐ。

そんな時代になりました。

力(りき)んで身体を動かす時代ではありません。

スポーツの世界でも、機能解剖学を学ぶのが当たり前になりました。

ただ汗をかきたいとか、ハアハアしたいとかいうのが時代遅れになりました。

機能的に正しい動きは美しいです。

美しい動きが、美しい身体をつくります。

形は機能に従うからです。

足先、手先の動きを疎(おろそ)かにしてはいけません。

坐学に力をいれましょう。

賢い脳を育てましょう。

2018年3月5日月曜日

手は顔以上に感情を表現します~手の動きは感情に、そして全身に影響を与えます~指先の動きひとつで、すべてが変わります。

手の動き

以前、感情は顔の表情より手の動きの影響を強く受けるという解説をしました。


このまとめが面白いです。

手の動きで本音を見抜く?ふとした仕草からわかる「深層心理」

手は人間の中で神経が通っていて容易に動かせる場所です。
だから無意識の感情が沢山込められています。

私たちは何かをする時には必ず手を使うため、脳からの信号を最も表現しやすいパーツであるとも言えます。

引用ここまで。

絵を描く人は、この記事が面白いかもです。

指先にこそ「感情」と「性格」が宿る! 手の描き方講座

「手」の表現は人の感情や内面が表れやすいのです。


「手の動き」と「感情の動き」は、相互に影響を与え合います。

手を動かすと、その手の動きに応じた「感情表現」が自然と全身にあらわれます。

もちろん声にも影響があります。

指先の動きひとつで、すべてが変わるのです。


手の動きは、脳のはたらきそのものだと言われています。

その人の指の動きが、その人の本心なのです。


心は、指先を通して丸見えなのだということです。


舞の動きがわかりやすいのですが、指先の動きだけで感情を表現します。

すると、全身が筋肉連鎖を起こし、それっぽく見えるのです。


腕に力が入ってしまう人は、愚地独歩の菩薩拳がおすすめです。

菩薩拳

示指・小指は伸展気味、中指・薬指は屈曲気味。

龍舞の基本指技のひとつですが、無駄な力が抜けて綺麗な声が出ます。

示指・小指伸展 中指・薬指屈曲

他にも、さまざまな手の動きがあります。

3月の安部塾では、手の動きと感情について解説をしていきます。


背骨↔肩↔上腕↔肘↔前腕↔手首↔指先への「らせんの流れ」。

安部塾といえば「らせんの動き」ですが、手の動きの美しさはらせんの動きから生まれます。

所作が美しい人は、動きがやわらかくやさしくて、ゆったりしています。

すべての日常動作が舞の動きなのです。


足底の解説と並行して、手の機能についても解説していきたいと考えています。

たくさん学びに来てください(笑)。

2018年3月2日金曜日

手首の操作の基本

新・動きの解剖学より

2018年3月1日木曜日

足の小ゆび(趾)の外転運動が姿勢制御能力を向上させます。

小趾外転筋 プロメテウス解剖学


こんな論文があります。

→ 小趾外転筋の筋力強化が片脚立位時における姿勢制御能力に及ぼす影響~無作為化比較試験~

重心の側方動揺制御には,小趾外転筋の活動が有効だと考えられているが,両者の関係については,十分な調査が行われていない.本研究の目的は,小趾外転筋の筋力強化が片脚立位時における姿勢制御能力に及ぼす影響について明らかにする

小趾外転筋トレーニングは第1~4趾を固定させ,最大可動域までの小趾外転運動を行う事とした.両トレーニングともに左右実施し,1分間できるだけ多く課題を反復させるよう指示した.

小趾外転筋の筋力強化によって姿勢制御能力の向上が認められた.よって,臨床においてよく用いられる足趾把持トレーニングに加え,外転トレーニングを行うことで,転倒リスクの更なる減少に有用だと考えられる.

引用ここまで

この内容、大好きです♡


3年前の薬院校開校当時、小趾の操作の重要性を解説していました。

最近、フットプリントをとるようになって、あまりにも小趾がうつらない人が多いことに驚きました。

観察すると、小趾が内転+伸展で浮いています。

本来、小趾は外転+屈曲で地面に接地しているはずです。


一般的に、片脚立ちの訓練では「中殿筋」に注目が集まります。

安部塾では、母趾・小趾に注目します。

やってみればわかりますが、小趾を浮かせて片脚で立つのは疲れます。

安部塾名物の、「片側だけやって変化を確認」する流れで効果を実感できます。


安部塾基本の小趾操作技法のイメージです。

小趾の外転・屈曲操作

×印を抑えるのにコツが必要ですが、きちんとやれば姿勢制御能力が爆上げします。

紹介した論文を熟読してくださいね。