2017年5月24日水曜日

機能的な身体は美しい

5月28日の軽井沢ミーティングに向け、ロードスターをドレスアップしています。

イメージは「零戦(れいせん)=ゼロ・ファイター」です。

先日、太刀洗平和記念館に行ったとき、そう決めました。

徹底的に軽量化されたその姿が美しかったからです。

http://www7b.biglobe.ne.jp/~fukuokadeasobitai/tachiaraiheiwakinenkan.html

実際に飛行している姿は、さらに美しいです。





知覧特攻平和会館万世特攻平和祈念館に行った時も、そう思いました。


見学に行く旅に、平和であることのありがたさを痛感します。

「生きのびなければならない」と、思います。

生きたくても生きることができなかった先人たちのためにも。

生きのびていかなくてはと、思います。


「永遠の0」が記憶に新しいです。





平和記念館を見学していると、涙が浮かびます。

平和な時代に生きていられることのありがたさに感謝します。



ロードスターと零戦は、実は深いつながりがあります。

118:ロードスターとゼロファイター

「優れた設計技術に基づく、パッケージングの妙と、徹底した機体の軽量化」

ロードスター開発者への10の質問】Q3.人馬一体はどう進化したのか?

「あえて限界低くしてるから」

「要は、人間が最終的に操るんだから、人間が操りやすくするのが理想だよね」


実際にロードスターに乗ってみると、その旋回感覚の虜になります。

旋回時の車体姿勢の美しさは秀逸です。

地上の零戦と言われるのも、わかる気がします。

零戦の動画を観ていると、ほんとにそう感じます。


戦闘の道具ではない、交流の道具としての地上の零戦。

それが、ロードスターなのだと思います。


機能的な身体の使い方ができている人の身体は美しいです。

私の仕事は、人の身体の美しさを引き出すことなのだと、今日わかりました。


明日の夜から、福岡→富山→群馬→軽井沢を走ります。

世界が幸せであり続けるように、祈りながら。

2017年5月23日火曜日

体前屈の基本は「素直であること」

昨日、飯塚で「体前屈」ついて解説してきました。

安部塾 飯塚出張講座

ハムストリングス(もも裏)と大腿四頭筋(もも表)・腸腰筋(腹奥)の関係について、盛り盛りの内容をお届けできたと思います。

身体を動かす練習は、知性でやるものです。

間違った思い込みの元、勢い・力づくでやると、筋肉も靭帯も崩壊します。

先人の智慧に素直に従える者だけが、美しい体前屈姿勢をとることができるのです。


今日の大手門でも、体前屈について解説します。

2017年5月20日土曜日

正しい動きと賢明な判断~姿勢制御が正しい動きは美しい

身体操作を学ぶと、ちょっとした予測力が身につきます。

「その動きを続けると、どのような機能的問題を生じるか?」

かなり高い精度で予測できます。

予測を元に助言するのが、身体操作指導者というお仕事です。

身体操作

予測結果を伝えたときの反応はそれぞれです

・瞬時に修正(意味を理解し、姿勢と動作に即反映)

・理解できない(3Dでイメージできない)

・持論を展開(自説に固執)

・無関心

どんな結果も、自分で選んだものですし、すべては自己責任です。

なので、お伝えした後にどうなるかは、相手次第です。


以前は、「それでも何とか!」とか考えていました。

境界線が引けていませんでした。

人間関係が、とてもめんどくさいことになっていました。

相手の問題を私が何とかしようとすることは、相手を尊重しないということですから。


自分で蒔いた種は、自分で刈り取るのが基本です。

相手の問題は、相手自身の問題なのです。

「何とかしてあげたい」という発想自体が、共依存のはじまりです。

相手の感情の問題は、相手が責任を持つべきものなのです。


相手の気持ちを支配することはできません。

相手がどんな反応をするかを、操作することはできないのです。


私は、私の感情の問題に、責任を持てばいいのです。

相手を操作したいという欲求がなければ、問題は起きません。

いわゆる「相手のため」という考え方は、どこまでも「自分のため」です。

ただの自分本位なのです。


子供と自分の間に境界線を引けない過干渉な親を観察すれば、瞬時にわかります。

「子供のため」は「親自身のため」でしかありません。

良かれと思ってやっていることが、子供を仕合せにしていません。

本当に子供のためになっているのか精査すれば、それはすぐに理解できます。


過干渉な指導者も同じです。

「あなたのために」と言う指導者は、「自分自身のために」そうしているエゴイストです。


感情は姿勢をつくります。

姿勢改善の行き着く先は、「他人を操作しようとしないこと」です。

すなわち、姿勢制御とは感情制御そのものなのです。

この理由で、姿勢制御が正しい動きは美しいのです。


もちろん、力学的に正しい動きは、美学的に美しいです。

力学的な姿勢制御と感情の制御が等価ということです。


動きが正しくない=感情が制御できない。

そんなときに賢明な判断をするのは難しいのです。

四六時中、魔がさしているのですから当然です。

なので、何よりも、正しい姿勢制御を最優先するべきだと考えています。


今日は神戸(満席)、明日は下関、明後日は飯塚です。

お楽しみに♪

2017年5月17日水曜日

6月17・18日(土・日)の安部塾東京集中講座は、座位姿勢の動きの解剖学~お年寄りにもできる椅子の運動

6月17・18日(土・日)の安部塾東京集中講座は、

■座位姿勢の動きの解剖学~お年寄りにもできる椅子の運動

■眼と手の動きの運動連鎖(リーチング)

■頭と首からの姿勢と動きのつくり方

を、やります。

座位姿勢の動きの解剖学

「お年寄りが、椅子に座ったままできる運動を教えてください」とのリクエストに応えます。

現代生活では、椅子に座る機会が多いので、座位の機能解剖学を知っているとお得です。


詳細が決まったら、御案内いたします。

2017年5月16日火曜日

良い靴は、履いた瞬間に世界を変えてしまいます。そして、人生を、足元から支えてくれます。

KANONでのレッスン後、「シューズ クラトミ大濠本店」に靴を買いに行きました。

シューズ クラトミ 大濠本店

シューズ クラトミ カジュアルシューズ
ドイツの靴さすがです。

ドイツと言えば、アイックスのパーソナルグラス(眼鏡)です。

で、眼鏡と同じくらい、靴も大切です。

靴と眼鏡

で、眼と同様に、精密な計測が命です。

シューズ クラトミ 足の計測と靴づくり

私の足の荷重パターンは、以前とかなり変わっていました。

靴を、きちんと足に合わせてもらいました。

良い靴は、履いた瞬間に世界を変えてしまいます。

早速、2足目が欲しくなりました(笑)。


ぜひ、みなさまも、精密な足の計測をしてもらってください。

良い靴は、人生を足元から支えてくれますよ。


お店の所在地です。

シューズ クラトミ 大濠本店

シューズ クラトミ小倉店

2017年5月10日水曜日

自分で自分に関節技をかけて「痛い」という人たち

手首を極める

関節には、動かせる方向があります。

動かせない方向に動かすと、痛みを感じる構造になっています。


関節が痛いという人の痛みの訴え方には特徴があります。

自分で自分に関節技をかけてから、「痛いんです」という展開です。

そして、関節を破壊する動きをしながら、「音が出るんです」。

正しい位置と動きを教えると、そこから壊す位置と動きに戻して「痛い」と言います。


コントです(笑)。


安部塾では、『セルフ関節技』と呼んでいます。


脳が間違った位置と動きを記憶している場合、再学習が必要です。

最初から全部間違っているのですから、全部やり直す必要があります。

痛みの問題だけでなく、人間の行動全般がそうなのですけどね。

どんな間違いも、わかっている人から見たら、ただのコントです。


カパンジー生体力学・機能解剖学を学ぶと、自分の間違いに気づけます。

2017年5月9日火曜日

体が柔らかい人ほど怪我をしやすい~支持作用を阻害する不要な筋肉の働きをなくす

メディカル・ヨガ(バベル出版)92Pより 体が柔らかい人ほど怪我をしやすい

GW集中講座のとき、「身体が軟らかい人の方がケガをしやすい」という解説をしました。

安部塾では、正しい動きを学びます。

やわらかい身体づくりはしません。

姿勢保持筋力・呼吸筋力を養います。

結果として関節可動域が拡大しますが、目標ではありません。

「呼吸が楽になること」を目標としています。


同紙に、無駄な力を抜く練習をします。

カミノフ先生の解説を見てみましょう。

最強のヨガレッスン 27P

安部塾では、靭帯の基本性能を理解することに時間を費やします。

内的平衡=内なるバランスをとることができれば、楽になるからです。


今日の大手門塾生講座で詳しく解説します。

2017年5月8日月曜日

余計なことをしない~痛みを理由に行動制限をしたり、特別な行動をとったりしない。

なんでもそうですが、余計なことをしないことが大切です。

最適解を得て動けば、問題は起きません。

長谷川先生の記事より

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1358949587491577&set=a.604840702902473.1073741827.100001296478025&type=3&theater

「痛みがとれないと、何もできない」

痛みを理由に行動制限をしたり、特別な行動をとったり……

よく見かける、「余計なこと」です。


痛みを理由に、行動に制限をかけないこと。

痛みを理由に、特別な行動をしないこと。

痛みを言い訳にせず、動くこと。

余計なことをせず、行動することが大切です。


まだまだ世の中の常識は、余計なことのオンパレードです。

正しい知識を学んで、特別な行動をするのをやめてしまいましょう。

行動制限も、特別な行動の亜種です。

生きていられる時間は、哀しいほどに短いので、やりたいことをやりましょう。


痛みを言い訳にする代償は、とてつもなく大きくなります。

痛みを言い訳にしている人たちを少し観察すれば、すぐにわかると思います。


安部塾は、特別な行動をやめる場です。

「人として当然のことをしたまでです」の世界です。

特別なことをしたい人は、可及的速やかに消えてしまいます。

余計なことをしない選択をした人たちだけが残ります。


今月から、カパンジー生体力学・機能解剖学の解説を始めました。

驚異的な寝落ち率です(笑)。

わからなくていいから、私の解説を聴きに来てください。

心根が素直なら、良い反応が得られると思います。

2017年5月7日日曜日

痛みのコントロールと感情のコントロール

こんなまとめがあります。

肩凝りや体の痛みの原因にも...感情を出すことの大切さ - NAVER まとめ

痛みと感情

「感情のコントロールができると、痛みのコントロールもできる」

私は、そう考えています。


痛みは、感情そのものですから。


参考記事です。

痛みは脳内で作られる。その強さを左右するものは感情であり、コントロールすることができる。(米研究)


「御機嫌でいること」は「痛みを抑えること」。

感情をコントロールするということは、感情を抑えることではありません。

むしろ、感情を解放することです。

「痛みを抑える=感情を解放する」ですね。


不機嫌でいることで他者をコントロールしようとすると、痛みが強化されます。

他者をコントロールしようとしないのが最低ラインです。

痛みが強いということは、他者コントロール願望が強いということだと思います。

この仕組みがわかると、いろいろ楽しくなります。


また近いうちに、このメカニズムの話をしたいと思います。

2017年5月6日土曜日

IBUKI~呼吸と動きの解剖学~ヨガへの応用

薬院校ゴールデンウイーク集中講座ファイナルは、

■5月6日(土)  IBUKIヨガ解剖学・ポーズ編1
IBUKI解剖学理論によるヨガ・ポーズの解説

■5月7日(日)  IBUKIヨガ解剖学・ポーズ編2
IBUKI解剖学理論によるヨガ・ポーズの解説

です。


今日のテーマは「仙骨」。
仙骨のうなづき運動と連鎖
グレイやキネシオロジーも解説します。

グレイ

キネシオロジー

これを知らないで姿勢をつくるのは、非効率的で不安定です。

それに、身体を動かすのが自己破壊行為となります。

ここまでの集中講座で学んだすべての知識を総動員して理解してくださいね。

2017年5月5日金曜日

肋骨の使い方

本日の薬院校GW集中講座の内容は、

■5月5日(金) 動きの解剖学(軸骨格・肩甲帯・骨盤帯) 
肋骨の使い方/肩甲帯・骨盤帯の連鎖

です。

昨日に続き、カパンジー機能解剖学の解説です。

カパンジー機能解剖学より 上位・下位肋骨

ベクトル(空間における大きさと方向を持った量)を理解すると、動きが良くなります。

肋骨 ベクトル
肋骨(胸郭)の動きがカタい人は、お腹を凸凹させています。

肋骨(胸郭)の動きがやわらかい人は、背中・脇・胸を凸凹させています。

当然ですが、肋骨(胸郭)の動きがやわらかい人の背中の筋肉はふわふわです。

抗ストレス性能も高くなります。


胸郭の動きがカタいと、肩甲骨の位置・動きが悪化し、肩関節への負担が大きくなります。

胸椎がねじれなくなり、腰椎への負担が大きくなります。

結果、身体全体の動きが悪くなります。

見た目にも、老けてしまいます。


こういう記事もあります。



今日のテーマは、「随意」です。


[名・形動]束縛や制限を受けないこと。思いのままであること。また、そのさま。

引用ココまで


自分の思いのままに動く身体。

それは、自分の思うままに呼吸を操れるということと等価です。

劇的に改善する肩甲骨と骨盤の動き。

全国的な呼吸改善ブームの中、カパンジー機能解剖学を学ぶ意義は大きいと思います。

2017年5月4日木曜日

骨盤の使い方/仙骨と腸骨・坐骨・腰椎の連鎖

今日の薬院校ゴールデンウイーク集中講座は、「骨盤の使い方」です。

仙骨と腸骨の動き

仙骨と腰椎の動き
その昔、カパンジー先生の生体力学を学んだときは衝撃でした。

カパンジー先生 仙骨と骨盤の動き

いまでは、すっかりエクササイズの常識となってしまいました。

飛躍的に身体の動きが改善されますからね。

拡散するのは、あっという間でした。

みんなが知らなかった頃が懐かしいです。


今日は、当時を懐かしむ話をしたいと思います。


拡散したといえば、頭蓋仙骨療法もですね。

頭蓋仙骨療法
これも衝撃でした。

そして、やはり、あっという間に拡散しました。

頭蓋仙骨療法
今日の講座で、この図の解説をします。

慢性的頭蓋仙骨の屈曲と伸展と全体の体型

身体の一部だけいじるとか、自己流の食事療法が効かない理由とかもね。


今日で、ゴールデンウイーク集中講座が折り返しです。

盛り上がってまいります。

2017年5月3日水曜日

手の動かし方は人生を左右します~動きの解剖学(上肢) 手と腕の使い方/手と肩関節の連鎖

今日から、薬院校ゴールデンウイーク集中講座が再開です。

■5月3日(水) 動きの解剖学(上肢)
手と腕の使い方/手と肩関節の連鎖

■5月4日(木) 動きの解剖学(下肢)  
骨盤の使い方/仙骨と腸骨・坐骨・腰椎の連鎖

■5月5日(金) 動きの解剖学(軸骨格・肩甲帯・骨盤帯) 
肋骨の使い方/肩甲帯・骨盤帯の連鎖

■5月6日(土)  IBUKIヨガ解剖学・ポーズ編1
IBUKI解剖学理論によるヨガ・ポーズの解説

■5月7日(日)  IBUKIヨガ解剖学・ポーズ編2
IBUKI解剖学理論によるヨガ・ポーズの解説

怒涛の基礎3日間・応用2日間となります。


今日の内容は「手」です。

手と言えば、ホムンクルスですね。

一次運動野と体性感覚野

手の指の動きが美しいと、アドバンテージが上がり、生きやすくなります。

腕を意味するarmを調べてみましょう。

arm

1腕 《★【解説】 肩と手首の間; 肩からひじまでが upper arm で,ひじから手首までが forearm; ⇒body 1 さし絵》.
have [hold] a child in one's arms 子供を抱いている.
2腕に似たもの:
a(木の)大枝.
b腕木,腕金.
c(服の)そで.
d(いすの)ひじかけ.
e(レコードプレーヤーの)アーム (tone arm).
f(眼鏡の)つる.
g入り江.
3[通例単数形で] 力,権力.
the arm of the law 法の力, 警察力.
4(官庁・活動などの)部門.
1可算名詞 [通例複数形で] 兵器,武器 《★【類語】 ⇒weapon》.
carry arms 武器を携帯する.
2[複数形で]
a戦争,戦闘.
suspension of arms 休戦.
b兵役,軍人の職.
3可算名詞 【陸海軍, 軍事】 兵種,兵科 《歩兵・騎兵・砲兵・工兵》.
the infantry arm 歩兵科.
4[複数形で] (騎士が盾(たて)・旗などに用いた) 紋章,しるし.
⇒COAT of arms 【成句】.
引用ココまで

腕の大切さがよくわかります。

私たちの腕は、抱き締め合うために進化をしてきました。

攻撃に使うこともできますが、それは賢明な選択ではありません。

人生を良い方向に向けたかったら、手の機能解剖学を学ぶのが自然だと思います。


今日の内容は、安部塾の歴史に残ります。