ある時点で凍りついてしまった感情。
それは、異常緊張して固まってしまった筋肉と関節そのものです。
未完結の感情=未完了の過去こそが、筋肉や関節の痛みの正体。
そんな考え方が、支持される時代がきています。
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やさしい弓の型 |
誰にでも、現在の自分をつくるきっかけになった過去があります。
未完了の過去は、筋肉を異常緊張させたまま、血流障害を引き起こします。
その筋肉に連動している脳内の運動連合野の機能異常を引き起こします。
やがて、脳全体の機能が異常な状態になり、まともな思考ができなくなります。
正常な判断力を失った状態=筋肉の異常緊張状態=痛みなのです。
『身体の痛み』の多くが、未完了の過去に根っこがあるという説です。
あくまで『仮説』ですけれど。
最近は、この説に賛同してくれる人たちが増えています。
自ら過去の感情を完結させない限り、身体の痛みは消えないと考えています。
身体の痛みを解(ほど)いていくために大切なのは、『仲間』です。
擬似的だけれど、家族以上に楽しく過ごせる安息の場所。
心地いい雰囲気が包みこむ、居心地のいい空間。
特別なことなんて、何ひとつ必要ありません。
未完了の過去によって筋肉を固めてしまった仲間たちが繰り広げる楽しい会話。
一緒に正確無比な型を修めながら過ごす、『至福の時間』が奇跡を起こします。
当たり前に、普通に、身体の痛みが解けて消えていきます。
それに伴い、現実生活が物心ともに豊かになっていきます。
内面を晒(さら)せるようになれることで、まわりの世界が変わります。
未完了の過去を完了させるということは、そういうことなのだと思います。
痛み自慢(病気自慢・体調不良自慢)をして、得たいものは何なのか?
「生きていてもいいんだよ」という承認?
誰かに自分の存在を肯定して欲しい。
自己肯定感情がもてないがゆえに、痛みに依存してしまうという展開。
自己の生存理由としての『痛み』。
そんな『痛み』に固執する人は、周りの人たちに攻撃的な態度をとります。
抗争的になることで孤立して、憎しみと怨み(恨み)=痛みに生きようとします。
対人関係を破綻させて孤立すれば、痛みに生きることができるからです。
正しい型の反復練習と楽しい会話(駄弁り)が、そんな状況を打破します。
怒り・悲しみ・不安・恐怖によって暴走する扁桃体を鎮めること。
痛みを解いてくれる、脳内の背外側頭前野(DLPFC)と側坐核の機能を改善すること。
正常な判断力を取り戻したとき、筋肉は解(ほぐ)れているはずです。
筋肉や関節に封印された未完結の感情を解放できる、心地いい空間。
そんな空間づくりを楽しんでいこうと思います。