要因の中でも最も注目されているのが妬み感情であろう。妬み感情は、他者が享受する望ましい特性に気づくことによって生じる、劣等感・敵意・憤りによって特徴づけられる、しばしば痛みを伴うような不快な感情として定義される(Smith & Kim, 2007)。この妬み感情が経験される対象に対してシャーデンフロイデが喚起されやすいことは多くの研究で示されている。
また,Cikara et al.(2011)では,fMRIを用いた実験により、スポーツ観戦中の応援チームとライバルチームの成功と失敗の場面を目にしたとき、ライバルチームの失敗(つまりライバルチームに対してシャーデンフロイデを感じていると考えられる状況)の時に、応援チームの成功の時と同様、腹側線条体が活性化されることを報告している。その他にも、ikara & Fiske(2012)は表情筋電図解析により,自分よりも優れており競争関係にあるターゲット人物に不幸が降りかかった場合、そうではないターゲット人物と比べた場合よりも参加者に笑顔の表情表出が多くみられたと報告している。
また、強く妬みを感じた優位条件のターゲット人物に対してのシャーデンフロイデの方が、平均条件のターゲット人物に対してのシャーデンフロイデより強く評定されていた。これらは先行研究(Takahashi et al., 2009)と同様の結果であり、本研究でも妬みとシャーデンフロイデを喚起することに成功していたと考えられる。
⑫頭を回したり、上下に振ったり、下を向いたりしないでください。頭の重さが約 4.5 kg (10 ポンド) あると認識すれば、頭を回すと背骨をはじめ、体の他の部分に多大な負荷がかかることは、ロケット科学者でなくてもすぐにわかります。頭を振るランナーは、これが首をリラックスさせる方法であると誤解していることがよくあります。それとは対照的に、それは首にさらなる負担をかけ、頭のバランスの絶え間ない変化に対処するために首はより多くの労力を費やすことになります。
⑬歯を食いしばったり、顔をしかめたりしないでください。ミュージシャンと同様、ランナーも走るとき、特にストレスがかかっているときは、顎、歯、顔にかなりひどいダメージを与えます。小さな子供を怖がらせる可能性は別として、顔をしかめることは A 地点から B 地点までの移動にほとんど役立ちません。実際、顔をしかめることは、エネルギーが最も役立つ方向に向けられず、間違った方向に向けられていることの兆候である可能性があります。