2015年1月31日土曜日

上体を横に曲げれないのは、上体がねじれないからかもしれませんよ~

上体を横に曲げる=側屈が苦手な人がいます。

また、片側だけ、横に曲げれない人もいます。

どういうことなのでしょうか?

それは、上体をねじれない(回旋できない)からかもしれません。

側屈・回旋


■側屈

側屈の動作時、胸椎・腰椎ともに回旋運動が伴います。

なので、体幹の回旋の動きの改善を行う必要があります。

回旋の動きが楽になると、側屈の動きも楽になります。


また、骨盤が過剰に前傾・後傾しすぎると側屈・回旋がしにくくなります。

なので、骨盤の傾きは中立を保ちましょう。



おまけ的な基礎知識です。


■側屈の可動域(諸説ありますが、一般的な説)

・胸椎部の可動域 約25度

 上・中部の胸椎の各分節の可動域 約6度

 下部胸椎(T11・T12)では片側方向の可動域 約9度

胸椎の側屈時には、同側への回旋の動きが生じます

・腰椎部の可動域 約20~25度
 
 腰椎部の側屈では各分節の可動域 約4~6度

腰椎の側屈時には、反対側への回旋の動きが生じます

・胸椎~腰椎全体 約45~50度

腰痛対策~上体ねじりと胸椎・腰椎の関係のまとめ

背中を丸めると、上体が回転しなくなるので、腕だけがぶらぶらします。

三角のポーズとかで、一生懸命に腕だけを後ろにやろうとしている人がいますよね。


骨盤を前傾させて背中の下部(腰)を反らすと、腰に負荷がかかります。

骨盤のすぐ上の腰椎をひねろうとするからです。

しかし、腰椎は構造上、回旋という動きには向いていません。

結果、腰が壊れます~腰痛ですね。


胸椎は構造上、中心軸を保って大きく回旋させることができます。

つまり、上体のねじりに際し機能するのは、骨盤と腰椎=腰ではないのです。

そう。胸椎(主に胸椎12番と腰椎1番の椎間)と股関節なのです。

上体をねじるためには、脊椎全体の自然なS字カーブを保つ必要があるのです。

頸椎・胸椎・腰椎の回旋角度

ここまで理解できれば、下のポール&ヨガブロックの効果の理由がわかりますね。

背中の丸まりすぎと、腰の反りすぎを一気に解消できるからです。


胸椎の伸展と頸椎・腰椎の屈曲

安部塾では、脊柱の自然なS字カーブを保つことに全力を注がせます。

だから、あらゆる動きが楽になるのです。


特別な動きをやる必要はないと考えています。

基本的な動きを、繰り返し繰り返し反復練習する主義です。

超絶正確な型(フォーム)で。

結果、ケガをしない・させないレッスンを現実化できています。

腰は身体の要ですよ~腰の骨の基礎知識

山下先生より質問があったので、まとめてみます。

腰椎
■腰椎

腰椎は5個あります。

英語で『Lumbar』なので、L1~L5と略されます。

腰椎は頸椎の次に可動性があります。

体重による負荷がかかりやすくなっています。

なので、椎体が大きく、棘突起も太くなっています。

いろんな筋肉が付着しているからです。

腰椎の横突起は肋骨突起=肋骨が変化したものです。

もともとの横突起は副突起に変化しています。

腰椎椎間関節は垂直気味の「ハ」の字になっています。


このため、回旋しにくい構造になっています。

1個の椎骨での回旋角度は、左右にわずか約1度ずつ。

左右で合わせても、たった約10度の回旋可動域しかなのです(左右5度ずつ)。


ちなみに、可動域の範囲はこんな感じになります。

・屈曲(腰を丸める) 約40~50度

・伸展(腰を反らせる) 約10~20度

・側屈(腰を横に曲げる) 約15~20度

・回旋(腰をねじる) 約5~10度

腰椎の可動域


そんなわけで、僕のレッスンの呪文・・・・・・

「腰を反らさないように~」

「腰をねじらないで~」

・・・・・・の意味、わかりますかね?


詳細は、次回お会いしたときに♪

上体ねじりを楽にしたいときは、肩甲骨の間を反らせてみるといいですよ。

昨日・一昨日の指導者育成講座で、これやりました。

ショートポールで胸椎の伸展
肩甲骨の間にショートポールをあてて、頸椎と腰椎を屈曲します。

結果、胸椎が伸展します。

待つこと3分・・・・・・


すると、こうなります。

上体ねじりが楽々♪

「すご~い!! 上が見える~!!」的なね。


人体の不思議w

2015年1月29日木曜日

腰を痛めない身体のねじり方 1/29 指導者育成講座 薬院校

今日は、これやりました。

胸椎の回旋 ひざつき 

胸椎の回旋 ひざつき

胸椎の回旋 安部塾式

胸椎の回旋 安部塾式

胸椎の回旋 側臥位 コレクト(修正)

これやった後に、ねじり系ポーズをやると、異次元の安定感ですよ~

腰をねじってはいけませんよ~

「カパンディ関節の生理学」によると・・・・・・

『回旋可動域は、頸椎で45~50度、胸椎で35度、腰椎で5度』

・・・・・・だそうです。

腰椎は、たった5度しかねじれないのです。


つまり、胸椎の回旋・股関節の動き・肩甲骨の柔軟性がつながって、腰を捻っているように見えるだけなのです。

「腰をねじれ」とか「腰をまわせ」とか・・・・・・そりゃ、腰痛にもなりますよね。


そんなわけで、今日の安部塾薬院校では、これをやりますよ~

胸椎の回旋 ひざつき

胸椎の回旋 側臥位

胸椎の回旋を意識してねじります。

胸椎の回旋 35度

ちなみに、安部塾の側臥位での胸椎回旋ではヨガブロックを使います。

フォームローラー(ヨガポール)を使ったやり方も。

股関節と肩甲骨をつなげるのが目的です。

これを知っているのと知らないのとでは、大きな差がつきますよ。


今日16:00~の指導者育成講座で、理論を説明します。


生まれ変わったような腰の感覚を実感していただけると思います。

お楽しみに♪

2015年1月28日水曜日

腰ではなく胸を反らすんですよ~

胸椎伸展というテクニックがあります。

肋骨まわりがやわらかくなるので、安部塾でもよくやらせています。

トップアスリート独特の背骨のしなりは、胸椎の伸展から生まれます。

一般人の身体操作においても、不可欠の要素です。


反らすのは、肩甲骨の間の脊椎骨の部分です。

うまくできれば、肩甲骨まわりだけでなく、首・肩が驚異的にほぐれます。


胸椎の伸展

うつ伏せで体幹を中立に保ちます

骨盤と腰椎を自然な位置にしておきます

息を吐きながら頭を軽く持ち上げて肩甲骨の間の脊骨を反らせます

首を反らさないようにしましょう

※頚椎部の過伸展や緊張は厳禁です


感覚をつかむだけなら、あおむけでフォームローラーを使うとよいでしょう。

胸椎の伸展

それでも感覚がつかめない場合は、壁を使ってみましょう。

胸椎の伸展

胸椎の動きが悪いと、満身創痍=全身ボロボロになります。

地味に練習しましょう♪

2015年1月27日火曜日

肩甲骨はがし~肩ほぐし 

片手ずつ肩甲骨を解放するやり方です。

肩甲骨はがし 上下 ふふふのふじこさん

肩甲骨はがし 左右 ふふふのふじこさん

首の使い方にコツがあります。

超絶、肩がほぐれますよ~

肩甲骨解放(安部塾大手門指導者育成講座) 1月27日

今日は、大手門のKANONで、指導者育成講座をやりました。

テーマは、『楽々腕が上がるという感激を味わう』でした。

内容を、gif動画にしてみました。

復習に役立つかな?

肩甲骨解放(挙上+上方回旋) 陽子さん

肩甲骨解放(挙上+上方回旋) 幹子先生

肩甲骨解放(挙上+上方回旋) Hitomi+ふふふのふじこさん

広背筋の解放 ふふふのふじこさん

広背筋の解放 ふふふのふじこさん

コツは、『脱力してユラユラと動かすこと』です。

リキんでやると、かえって拘束が進んで固まってしまいます。


次回の指導者育成講座でも、引き続き肩甲骨の解放をやります。

お楽しみに♪

2015年1月26日月曜日

薬院校指導者育成講座の様子(1月26日)

今日は、安部塾薬院校で指導者育成講座をやりました。

ストラップを使った下向きの板のポーズ(つま先支持)

下向きの板のポーズ(膝つき支持)

横向きの板のポーズ(膝つき支持)

上向きの板のポーズ(ふふふのふじこさん)

上向きの板のポーズ(かなさん)

上向きの板のポーズ

右手側広背筋を解放後、腕上げテスト

左手側広背筋を解放後、腕上げテスト

ショートポールで広背筋解放

ショートポールで広背筋解放

肩甲骨まわりの解放

肩まわりが解放されて嬉しいの図

肩がひらきましたよ~

自分で言うのもなんですが、この内容で500円(ワンコイン)は素敵だと思います。

次回の育成講座も、お楽しみにっ!!

2015年1月25日日曜日

ホバー(いわゆる下向きの板のポーズ=プランク)について

下向きの板のポーズ


塾生から、こんな依頼が。

FB

よろしい。

ならば受けて立とうw


僕の理解では、ホバー≒下向きの板(プランク)のポーズ

プランクは体幹を強くしてくれます。

下向きの板(プランク)のポーズ


動作はシンプルです。

うつ伏せになって、両ひじを肩幅程度に開きます。

両ひじをついて、身体を支えます。

その際、二の腕と身体ができるだけ90度の角度になるように保ちます。

両つま先も、なるべく地面に大きくつけないようにします。

首は真っ直ぐに伸ばして、目線を前下方へ向けます。

頭~肩~骨盤と下半身が一直線になるようにします。

その体勢を保ちながら、お腹の筋肉や骨盤底筋群を締めます。

脊柱の生理的彎曲を保ちます。

息を止めないように、自然呼吸を続けます。

股関節が下がったり、身体が傾いたりしないようにします。


とはいえ、コツがわかっても筋持久力がなかったら、どうにもなりません。

筋持久力は・・・・・・意地になると伸びます(笑)。


ガンガレw


安部塾秘伝のテクニック(隠してないけど)は、明日の指導者育成で。

写真つきで公開しますよ~

股関節と感情~みぞおちを解放すると股関節をやわらかくなる理由

股関節が軟らかい(全方向に開脚できる)からといって、感情が解放できているとは限りません。

コントーション(軟体芸)的なトレーニングや、ヨガのアーサナ訓練によって、見かけ上の軟らかさをつくることはできるからです。

物理的なやり方だけで、無理やり軟らかくした股関節は不安定です。

ケガや故障に悩まされているのですぐにわかります。

嫉妬心が強いコンプレックスまみれのダンサーやヨガイントラがわかりやすいと思います。

感情の解放を伴わない股関節の解放は危険だと考えています。


逆に、感情が解放されている人の股関節はやわらかく、安定しています。

全身の動きがスムーズで美しく、動きや立ち姿だけで周囲を魅了します。

ケガや故障はありません。

虚勢を張ることも、嫉妬することもありません。


股関節のやわらかさは、『みぞおちの硬さ』でチェックできます。

どういう意味かわからないと思いますので、図示してみます。

みぞおちと股関節 大腰筋

わかりやすい筋肉が大腰筋です。

みぞおちが固まると、大腰筋がうまく働かなくなります。

この状態で、股関節の柔軟化トレーニングなんてやったら壊れます。

実際に壊れている人のみぞおちに触れてみればすぐにわかります。


また、腹直筋も同様です。

腹直筋
感情が抑圧されると、みぞおちが固まって、背中が痛くなります。

背中のマッサージでは、痛みはとれません。

この場合も、股関節が固まります。

結果、壊れます。


全身の筋肉の緊張は、いったんみぞおちに集まります。

身体のどこかが緊張すると、同時にみぞおちも緊張するのです。


嫉妬深くて意地が悪い人のみぞおちは硬くなります。

結果、全身が緊張状態に陥ります。

嫉妬深い人に特徴的に見られる閉塞感=行き詰まり感の原因です。

姿勢がきたなく、動きが不安定になっているのは、誰の目にも明らかです。


みぞおちがやわらかい人は、柔和な雰囲気を醸し出しています。

「この人と、ずっと一緒に過ごしたい」って感じさせます。

みぞおちが硬い人が柔和なふりをしても、嘘臭くて気持ちが悪いものです。

「早くこの人から離れたい」って感じさせます。


みぞおちが硬い人は、みぞおちが硬い人と惹き合います。

想像を絶する居心地の悪さです。


みぞおちがやわらかくなると、柔和な人たちの縁が生まれます。

とても居心地が良くて、生まれてきて良かったなって感じれます。


25年前、僕がはじめて「感情を解放しないと、股関節はほぐれませんよ」って発言したとき、『頭おかしいんじゃないか?』って、理解してもらえませんでした。

ネットの力で、股関節と感情のリンクは、よく知られるようになりました

感情面からの股関節の解放も、あちこちで実施されています。

素敵な時代になったなって思います。



最近FBでつながった心体調整塾の久保丈志さん。

FBメッセージ

まさか、福岡で感情解放系の方から申請もらえるとは思っていませんでした。

タイムラインの記事を、楽しく読ませていただいています。

船越舞さんも、『股関節・感情』のキーワードでつながりました。

『感情の解放』を前面に出してきて良かったなって感じています。


今日の安部塾新宮校指導者育成講座は、みぞおちについて語りますよ~

2015年1月21日水曜日

180度を超える開脚(Over Splits)

実は僕も、この絵に近いことができます。

180度を超える開脚(Over Splits)

180度を超える開脚(Over Splits)

180度を超える開脚(Over Splits)

初期の頃の僕を知っている人は、よく覚えているかもしれません。

あの頃は、『180度を超える開脚(Over Splits)=正義』という感じでした。

自分を誇示したかったのだと思います。

ある時期から、他人を健康にする方が楽しくなってやめました。


最近、「開脚の気持ちよさを伝えたいな」って、感じるようになりました。

段階を踏んで正しく練習すれば、開脚は楽しいものです。

『開脚の気持ちよさ=楽しさを伝えよう!!』

そんな覚悟ができたので、初心者のための開脚練習法の講座をひらきます。

→ 2月1・8・15日に、開脚ワークショツプ開催します。


参加申し込みお待ちしております♪

2015年1月20日火曜日

反り腰改善法~骨盤前傾対策

今日の安部塾大手門(KANON)で、反り腰改善テクニックやりました。

反り腰改善法

これ、効果絶大なんですよ~

三角のポーズの準備段階における骨盤底筋群の引き上げ(猫によるコレクト)

こんな感じです。

三角のポーズの準備 猫によるコレクト

2015年1月19日月曜日

開脚前屈のポーズ

これ、難しいんですよね(笑)