8月の安部塾ワークショップは、ミニバンドチューブを使ったエクササイズの解説をします。
定番の、かかと引きによるふくらはぎほぐし。
ミニバンドチューブ |
8月の安部塾ワークショップは、ミニバンドチューブを使ったエクササイズの解説をします。
定番の、かかと引きによるふくらはぎほぐし。
ミニバンドチューブ |
8月の各地での安部塾ワークショップは、某D社のトレーニングチューブ(優れモノ)を使って、関節の安定性と可動性を向上させるストレッチング・エクササイズについて解説します。女子はオレンジ(ミドル)、男子はブルー(ハード)を御用意ください。
トレーニングチューブ |
トレーニングチューブエクササイズは、動かしはじめがもっとも負荷がかからないポイントとなり、伸ばしていくにつれて張力がかかりだんだん負荷が大きくなっていく終動負荷となります。
ストレッチング時の相反抑制(弛緩を引き起こす神経反射。原動筋=主導筋を収縮させたとき、相反抑制により拮抗筋が弛緩する)がスムーズにいくよう、筋肉が少ない出力しか出せない動作開始時負荷を小さく、筋肉がもっとも大きな力を発揮できるフィニッシュポジションで最大負荷をかけることができます。
相反抑制とストレッチング |
■各地でのワークショップ内容
①足のエクササイズ(足首・足裏の動きの改善、ふくらはぎ・すねのストレッチング)
②膝のエクササイズ(ふともも前・後ろの筋肉のストレッチング)
③お尻のエクササイズ(立位姿勢の改善、歩行の改善)
④手のエクササイズ(手首・手指の動きの改善、前腕のストレッチング)
⑤肩のエクササイズ(肩甲骨まわり・胸・背中のストレッチング)
⑥首のエクササイズ(首周りのストレッチング)
⑦トレーニングチューブを使ったコアプログラム
⑧トレーニングチューブを使ったヨガのポージング
■各地のワークショップの予定
☆下関ワークショップ
8月5日(土)→ 詳細
☆機能運動学大牟田サークル
8月6日(日) → 詳細
☆東京ワークショップ
8月18・19・20 日(金・土・日・月)→ 詳細
☆大阪ワークショップ
8月24日(木)→ 詳細
☆名古屋ワークショップ
8月25日(金)→ 詳細
☆神戸ワークショップ
8月26日(土)→ 詳細
アナトミー・トレイン 医学書院 295Pより引用させていただきます。
個々の筋群を直線的な動きで個別にトレーニングすれば、その筋を鍛えることはできるかもしれないが、機能的運動を行う際の身体の健康に必要となる隣接する膜組織が取り残される可能性がある。
開放性運動連鎖、または閉鎖性運動連鎖として筋膜経線をトレーニングすることにより、筋間および筋周囲の筋膜が強化され、身体の近位側から始まって、遠位側で遅れて起こる筋の協調運動を、より適切に行えるようになる。
筋膜連鎖をトレーニングすることで、長いレバーアームにより、近位側から始まった動きに、遠位側が追随するムチのような、筋の協調性と膜の弾性を活用した動きを最大限発揮できるようになる。
トレーニング中に牽引やストレッチの負荷量、リズム、およびベクトルを変化させることにより、筋肉と筋周囲にある筋膜の支持性を確実に増加させることができる。
逆に、同じ運動や型、またはヨーガのポーズを同じやり方で毎日繰り返し行っていると、負荷がかかる特定の筋膜経路のみがトレーニングされ、負荷がかからない近傍の筋膜はバランスが崩れた状態となり、日常生活を遂行するなかで違った活動場面に遭遇した際に損傷することが論理的に示唆される。
このような繰り返し自体が悪いわけではない。ルーティンには複雑なダンスや武道を自分のものにするうえで計り知れない価値があるが、変化をつけずにルーティンを繰り返すだけでは、実生活への備えとしての価値に疑問符がつく。
引用ここまで。
ケガや故障が多かったり、動きがスムーズでなかったり、体形が崩れていたり……少し観察してみると、筋膜連鎖がうまく使えていないことがすぐにわかると思います。7月の安部塾は、基本的な運動連鎖の改善をやっております。
☆東京ワークショップ
7月14・15・16・17 日(金・土・日・月)→ 詳細
☆大阪ワークショップ
7月20日(木)→ 詳細
☆名古屋ワークショップ
7月21日(金)→ 詳細
☆神戸ワークショップ
7月22日(土)→ 詳細
☆新宮校ワークショップ(休日)
7月23日(日)→ 詳細
7月30日(日)→ 詳細
☆新宮校ワークショップ(平日)
7月24日(月) → 詳細
7月31日(月) → 詳細
一本歯下駄 |
数年前にちょっとしたブームになった一本歯の下駄ですが、「踏ん張らない(余計なリキミがない)身体操作」ができない人たちは効果を実感できず、靴箱の肥やしになっている模様です。かえって体調が悪くなったという人も、一定数いらっしゃるようです。うまく使えば、地面を蹴らずに押さえるように動けるようになるので、体調爆上がりするのですが。
物事には順番があるので、一本歯の下駄を履く前にカンフーシューズや足袋を履いて動いてみるのをおすすめします。それも、すべりやすい床で。凍結路面を滑り止めなしのシューズで歩くようなイメージです。
自然に、足先や踵のどちらか先にあげたりせず、足底全体を同時に(足裏を水平にしたまま)床からあげ、足底全体を同時に床に落とす足づかいに変わってくるかと思います。八卦掌でいうところの「平起平落」に近い感覚です。地面を蹴らない動きなので、地面の影響を受けにくく安定感があり、ニュートラルを維持できます。
ここで重要になってくるのが手のひらの型です。手指を軽く反らせつつ細長くして、掌を扣して珠(ボール)を持つような感じにします。もしくは、母指と小指を広げるイメージにしながら珠をつかむ感じにします。この時の手根(手首付近)の感覚を覚えておくと、足の操作がしやすくなります。
珠(ボール)のつかみ方 |
珠のつかみ方 |
楔状骨 |
安部塾では、各関節の可動性や安定性について理解することを「基礎を学ぶこと」だと考えています。いわゆる機能的動作(Functional Movement)がわかっていないと、パフォーマンスの低下とケガ・故障に悩まされるという展開となるかと思います。
安定させる構造になっている関節は安定させ、動かす構造になっている関節は動かすというシンプルな基本を守ることで、パフォーマンスが向上します。
ジョイント・バイ・ジョイント |
Gray Cook先生の「joint by joint theory」考え方は、わかりやすいメカニズムです。
「ヒトの関節は大きな動きをするのに適している関節(Mobility)と、大きな動きをサポートするために安定させる関節(Stability)が交互にくる。可動性関節が力を発揮するためには、隣り合わせになっている安定性関節がその機能を果たしていなければならない。」
例えば、股関節と足関節を動かす意識で使うとパフォーマンスが向上しますが、そのためには、横足根関節(ショパール関節~踵骨・立方骨・距骨・舟状骨によって構成される)」とリスフラン関節(第1・2・3楔状骨と立方骨、中足骨近位部によって構成される)と膝関節が安定していなければなりません。
応用すると、ふともも裏のハムストリングスを伸ばしたいときは、膝関節を動かすのではなく安定させ、足関節と股関節を動かせばよく、横足根関節とリスフラン関節を安定させておくことで効果を高めることができるということになります。
ハムストリングス・ストレッチング |