2021年8月6日金曜日

長い人生のうちには悪いときもあればよいときもある。悪いことばかりが続くものではない。

■雌伏(しふく)

今の状況に身を置きながら、実力を養いつつ、活躍の機会を待つこと。⇔雄飛

■雄飛(ゆうひ)

飛揚するように、勢い盛んに勇ましく活動すること。⇔雌伏

 観阿弥が息子の世阿弥に、「人生には雄(お)とき=何をしてもうまくいく時がある。幸運にのって一生懸命すればいいが、慢心したりすれば、たちまちに何をやってもうまくいかなくなる、雌(め)ときが訪れる。ここで我慢して辛抱していれば雄ときはまたやってくる」と、言ったそうです。

 雄ときは運が良いとき。何をしてもうまくいき調子に乗ってるとき。

 雌ときは運が悪いとき。何をしてもうまくいかず調子に乗れないとき。

 雄ときには驕り高ぶらないこと。油断せずに自分を戒めること。雌ときにはじっと耐え忍ぶこと。そして自分の在り様を見つめ直し自分を改変成長させるときです。

■禍福は糾える縄の如し(かふくはあざなえるなわのごとし)

 わざわいが福になり、福がわざわいのもとになったりして、この世の幸不幸は縄をより合わせたように交互に絡み合い表裏をなす。一時のそれに一喜一憂しても仕方がない。

「因禍爲福。成敗之轉、譬若糾墨」≒「禍(わざわい)に因(よ)りて福(ふく)と為す。成敗(せいはい)の転ずること、譬(たと)えば糾(あざな)える墨(ぼく)のごとし」。

■塞翁が馬(さいおうがうま)

 人生の禍福は転々として予測できないことのたとえ。「人間万事塞翁が馬」

 昔、中国の北辺の塞(とりで)のそばに住んでいた老人の馬が胡(こ)の地に逃げたが、数か月後、胡の駿馬(しゅんめ)を連れて帰ってきた。その老人の子がその馬に乗り落馬して足を折ったが、おかげで兵役を免れて命が助かったという故事から。「淮南子(えなんじ)人間訓」

■沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり

 長い人生のうちには悪いときもあればよいときもある。悪いことばかりが続くものではないというたとえ。

■楽は苦の種苦は楽の種

 楽は苦を、苦は楽を生むもとになる。今の苦労は将来の楽につながるから耐え忍ばなければいけない。


 これから新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延が本格化します。この局面で私にできることは「ステイホーム」だと考えております。自分が感染しないため。そして、他者に感染させないためです。ステイホーム(stay home)とは、「家に居よう」「といった意味の表現であり、2020年春に新型コロナウイルス感染症の拡大・蔓延が危惧される中で提唱された行動様式を示すスローガンです。現在は死語になってしまっておりますが、いまこそ家に居ることが重要だと考えております。

 私たちの仕事は「人を集めること」で成立しています。現在の「人を集めてはいけない」という状況は、文字通りの「雌とき」だと言えます。ここで悪足掻きしても未来は暗くなるように思います。じっと耐え忍び、自分の在り様を見つめ直し自分を改変成長させるときだと認識しております。どういう展開になるか想像もつきませんが、ワクチンに続き治療薬がつくられない限り、いろいろと難しいような気がしております。

 8月中~下旬がひとつのヤマだと感じております。その後どうするか現在の私にはわかりませんが、いまは自分のトレーニングに励もうと思います。