相反性神経支配 |
このとき、拮抗筋が弛緩しない状態を「共縮」といいます。主動筋と拮抗筋が同時収縮してしまう状態で、いわゆる「りきんでいる」状態のことです。人間本来の動きができなくってしまうことになります。りきめばりきむほど力が出なくなり、疲労困憊してしまいます。動作はぎこちなくきたなくなり、スピードも落ちてしまいます。
拮抗筋の脱力の意識は難しいので、主動作筋の収縮の意識をおすすめしております。「この動作では、どの筋肉を使うのが正しいのか」を理解してきちんと収縮させることで、結果的に拮抗筋の弛緩に導きます。共縮自体は悪いものではなく、速すぎる関節運動に対して制御をかけて関節の動きの微調整をすることでケガ防止につなげる機能です。タイミングと強度が狂わないようにしなくてはなりません。
安部塾では、「その動作を正確な型で繰り返し行う」ことで、収縮させるべき筋肉を収縮させ、弛緩させるべき筋肉を弛緩させ、効率的な筋肉の使い方を再学習するスタイルをとっています。上に書いたメカニズムが理解できれば、驚異的な効果をあげることができます。
2月9日(日)の新宮校集中講座と、2月11日(火・祝)のKANON(大手門)集中講座で、「相反性神経支配」について解説します。御参加お待ちしております。