『うまくいかない結果につながる認知』でいると、うまくいきません。
それでもなお、その認知を継続するのは、けっこう大変なことだと思います。
そして私には、「いまの認知を変えたくない」という人には、私は何もできません。
壊れていく姿を、見続けることになります。
アドラー先生 |
だいぶ下火になりましたが、アドラー先生の言葉を、もう一度読んでみましょう。
「ライフスタイルは、幼少期に経験した困難から生まれ、その人独自の目標を目指す努力によって形成されている、環境によって機械的に決まっているわけではない」
「人は誰もが等しく同じ事を経験しているのではない」
「ライフスタイルは一人一人違うもので、例え同じ経験をしたとしても、同じライフスタイルになる事はない。ライフスタイルは自分が決めているので、いつでも変えることができる」
「人はライフスタイルを10歳くらいまでに自分で決めて完成させる、そしてそれを一生使い続ける」
「現実を変えたいならば、あなたのライフスタイルを再選択しなければならない!」
「使い続けたライフスタイルが支障をきたしても、人はそれを変えようとはしない。現実をねじ曲げてでも、自分は正しいと思い込むのである」
人には、自分に都合のいい情報だけを取り入れる傾向があります。
一方で、都合の悪い情報は例外として排除しがちです。
情報を、自分にとって都合のいいようにねじ曲げます。
「自分の考え方は正しいいのだ」と、現実を曲解しながら正当化します。
いわゆる『認知バイアス』というやつです。
認知バイアス(にんちバイアス、英: cognitive bias)とは、認知心理学や社会心理学での様々な観察者効果の一種であり、非常に基本的な統計学的な誤り、社会的帰属の誤り、記憶の誤り(虚偽記憶)など人間が犯しやすい問題である。また、これが動因となって虚偽に係る様々なパーソナリティ障害に付随するため、謬想ないし妄想などを内包する外延的概念に該当する。転じて認知バイアスは、事例証拠や法的証拠の信頼性を大きく歪める。
引用ここまで
認知バイアスでググると、いろいろわかって面白いです。
過去の自分の考え方を否定すると、不安になります。
なので、記憶を改変してまでも、認知を変えないことが自分にとって楽なのです。
どんなに現実生活がみじめになっていったとしても、現実をねじ曲げて解釈して、自分は間違っていないと思い込みます。
おかしな人たちに引っかかって、のめり込みます。
いちばん最初の段階での認知が歪んでいるので、何もかもがうまくいきません。
それでもなお、その認知を変えようとはしません。
アドラー先生は言います。
まずは「これは誰の課題なのか?」を考えなさい。
そして、課題の分離をしなさい。
どこまでが自分の課題で、どこからが他者の課題なのか、冷静に線引きしなさい。
他者の課題には介入しなようにしつつ、自分の課題には誰ひとりとして介入させないようにしなさい。
自分の人生をどう生きるか、どう行動を起こすかは「自分の課題」です。
それを他の人がどう思うか、どう評価するかは「他者の課題」です。
承認欲求を捨てて、嫌われることを恐れないことで、人は自由になれるのです。
有名な、ラインホルド・ニーバーの言葉。
神よ。
変えられるものは変える勇気を。
変えられぬものは受け入れる冷静さを。
そして、それを見分ける知恵を、授けたまえ。
自分の課題に向き合えば、人間関係の大半の問題は解消します。
積極的に自分の認知を変えるのです。
自分の人生に集中すること。
そこから、怒涛の改善が始まります。