声帯 |
「明るい人とコミュニケーションをとりたい」ですよね?
「暗い人とコミュニケーションをとりたい」とは、あまり思いませんよね?
他者に対する配慮ができている人の声は明るいです。
明るい自己表現ができる人は好かれます。
暗い自己表現をする人は嫌われます。
他者に対する配慮ができないからです。
明るい声は、「楽しそう」「元気そう」という肯定的印象を与えます。
暗い声は、否定的な印象を与えます(デメリットしかありません)。
明るい声を出すためには、姿勢が大切です。
姿勢が崩れると、明るい声が出ません。
余計な力が入るので、声が暗くなってしまうのです。
また、相手から見たとき「聴く気がない・話し方がなってない」と判断されてしまいます。
人体は管楽器のようなものです。
過剰緊張状態では声の通り道が狭くなったり変形したりします。
首がつぶれていると、明るい声が出ないのです。
首が綺麗に伸びていることが重要です。
明るい声にはノイズ(雑音)がありません。
クリアで、よく響きます。
明瞭で、よく通ります。
そして、明るい声は、明るい感情を生み出します。
以前、手の動きが感情に影響を与えるという記事を書きました。
発声も感情に影響を与えます。
歌声の科学より
"優しい,および,意地悪なささやき声"では,仮声帯の横方向の位置が異なった。喉頭室は, "柔らかく,弱い有声"の発声では広く拡大していたが, "優しいささやき声"ではいくらか小さくなり, "意地悪なささやき声"ではかなり小さくなつた。"軽べつした唸り声"では,声帯が厚く膨らんでいるのが観察された。
引用ここまで
むしろ、「声は感情そのもの」と言えるのかもしれません。
非言語行動の心理学 対人関係とコミュニケーションの理解のためにより
悲しみ:遅いテンポ、低ピッチ、少しの調波、平板、少しの活発性、穏やか、無色
怒り:速いテンポ、高いピッチレベル、音が大きい、多くの調波、不快、耳障りな
嫌悪:遅いテンポ、多くの調波、平板、硬い音、少しの抑揚、ひどく不快な
恐怖:ピッチ曲線の上昇、速いテンポ、甲高い、調和しない、不協和音、つんざく
興味:等ピッチ、適度なテンポ、適度な調波、活気のある、機敏
驚き:速いテンポ、高ピッチ、ピッチの上下、多くの調波、ハッとして、あ然として
幸福:速いテンポ、より高いピッチ変動、活動的、活気のある、生き生きとした、陽気な
引用ここまで
メラビアンの法則より
メラビアンの法則とは、矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかを判断するアルバート・メラビアンが行った実験についての俗流解釈である。
この研究は好意・反感などの態度や感情のコミュニケーションについてを扱う実験である。感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であった。この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual」の頭文字を取って「3Vの法則」ともいわれている。
引用ここまで
メラビアンの法則(コトバンク)
アメリカUCLA大学の心理学者/アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まり、またその情報のほとんどを「視覚情報」から得ていると言う概念。メラビアンが提唱する概念において、初対面の人物を認識する割合は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われている。
引用ここまで
まとめると、
視覚情報(55%):見た目・表情・しぐさ・視線など
聴覚情報(38%):声のトーン・速さ・大きさ・口調など
言語情報(7%):話の内容など
ということです。
舞ってみると、視覚情報の大切さがよくわかります。
見た目だけで、それなりに感情が伝達できてしまうからです。
これに対し、言語情報に頼ると感情の伝達が困難です。
発声でも、感情の伝達はやりやすいです。
つまり、こういうことです。
「何を言うか」ではなく「どんな姿勢で存在するか」が重要なのです。
印象=イメージ(視覚・聴覚情報)が大切なのです。
私たちは感情に動かされやすく、理屈では動かされにくいのです。
今日の塾生講座(15:30~、21:00~)は、このあたりの解説をします。