筋による可動域の制限がない場合、関節の靭帯などを伸張することになってしまう。過緊張の筋による可動域制限は、他動的な伸長に対して弛緩しないために起こる。
可動域を制限している硬い筋をストレッチすることは、その場では可動域改善や症状の軽減に有効であるとしても、後に機能低下を招く可能性があるとするならば、われわれ治療を生業とする者として、これから徒手医学を学ぼうとする人たちに対しても、他の方法を試みるよう務めていくべきではなかろうか?
引用ココマデ
筋紡錘・ゴルジ腱器官・軸索間シナプス |
昨日、集中講座で、こんな発言をしました。
「関節をゆるめて身体を動かしてはいけません」
安部塾には、関節の靭帯を伸張させ過ぎて身体を壊した人がやってきます。
多くの場合、関節をゆるめて身体を動かす指導を受けておられます。
人体は、構造的に「関節を締めて動かす」ようにできています。
圧縮材としての骨と、張力材としての筋膜によってできているのです。
参考→テンセグリティ
テンセグリティ人体・脚 |
テンセグリティ脊柱・骨盤 |
普通に考えて、関節の靭帯を伸張するということは、張力材の機能を破壊してしまうということです。
張力材の機能が壊れれば、圧縮材としての骨の機能も壊れます。
関節をゆるめるエクササイズの実践者の、体型崩壊の理由だと思います。
関節の靭帯を伸張しない=関節を締めて身体を動かすのが正解だと考えています。
僕は、結果論者です。
関節を締めて動かすテクニック実践者の、細く締まったお腹と足首。
安定して高速で動ける運動連鎖による、美しく力強い動き。
それが実現しないようなエクササイズは、身体を壊しているだけだと思います。
今日も、関節を締めて動かすことの大切さについて語りたいと思います。