広背筋は、背中の中央下部に位置する大きくて平らな筋肉です。肩関節の動きや腕の伸展を司る筋肉の一つです。広背筋は、胸椎の下6つ、腰椎、骨盤の腸骨稜から始まり、上腕骨に付着します。
広背筋 |
広背筋は、懸垂やローイングなどの引っ張ったり持ち上げたりする動作を含む、さまざまな活動で使用されます。押したり投げたりするなど、腕を伸ばす必要がある活動にも使用されます。広背筋は運動における役割に加えて、肩関節を安定させ、良い姿勢を維持するのにも役立ちます。
広背筋の機能
①肩関節の動き
広背筋は肩関節の内転、伸展、内旋に関与します。これにより、腕を体の方向に戻したり、腕を後ろに伸ばしたり、腕を内側に回転したりすることができます。
②腕の伸展
広背筋は肩関節で腕を伸ばすのに役立ち、手を伸ばしたり体から離れたりすることができます。
③肩関節の安定化
広背筋は肩関節の安定化に役立ち、良い姿勢を維持し、怪我を防ぐために重要です。
④引っ張ったり持ち上げたりする動き
広背筋は懸垂やロウイングなどの引っ張ったり持ち上げたりする動きに関与します。これらのエクササイズは広背筋を強化し、上半身の筋力を向上させるのに役立ちます。
⑤運動能力
広背筋は、ボールを投げたり、ラケットを振ったりするなど、腕の伸展と肩関節の動きを必要とする活動で役割を果たします。広背筋を強化すると、この種の活動における運動パフォーマンスを向上させることができます。
広背筋によくある問題
①歪み
筋肉が使い過ぎや不適切な使用により引き伸ばされたり、断裂したりすると、歪みが発生します。歪みは、ボート漕ぎや懸垂など、繰り返し引っ張ったり持ち上げたりする動作を伴う活動によって引き起こされることがあります。
②腱炎
腱炎は、筋肉を骨に取り付ける結合組織である腱の炎症です。広背筋の腱炎は、腕を伸ばしたり肩関節を動かす活動中の使いすぎや不適切なテクニックによって引き起こされることがあります。
③筋肉の不均衡(インバランス)
広背筋が弱くなったり過剰に活動したりすると、肩や背中上部の筋肉の不均衡を引き起こす可能性があります。これにより、姿勢が悪くなり、怪我のリスクが高まる可能性があります。
④背中の痛み
広背筋は背中の中央部と下部に位置しており、この領域の痛みは筋肉の問題によって引き起こされることがあります。広背筋によって引き起こされる背中の痛みは、ストレッチや筋力強化運動、また根本的な筋肉の不均衡を修正することによって軽減される場合があります。
広背筋を伸ばす方法
①戸口のストレッチ
戸口に立って、腕を横に伸ばし、ドア枠に手を置きます。片足で前に踏み出し、かかとを地面に置き、背中をまっすぐに保ちます。広背筋が伸びているのを感じるはずです。ストレッチを 30 秒間保持し、左右を入れ替えて繰り返します。
②クロスボディアームストレッチ
足を肩幅に開き、腕を横に伸ばして立ちます。片方の腕を胸の上で交差させ、反対側の手で肘を持ちます。肘を胸に向かってゆっくりと引き、体の反対側の広背筋が伸びているのを感じます。ストレッチを 30 秒間保持し、左右を入れ替えて繰り返します。
③下向きの犬
手と足を地面に置き、体を一直線に保ち、プランクの姿勢から始めます。腰を上げて脚を伸ばし、体と逆V字を描きます。広背筋が伸びるのを感じながら、30秒間ストレッチを続けます。
自分の体の声に耳を傾け、心地よいと感じる範囲までストレッチすることが重要です。痛みや不快感を感じた場合はストレッチを中止し、医療従事者に相談しましょう。
広背筋をリハビリする方法
①肩甲骨の収縮
足を肩幅に開き、腕を体の横に置いて立ちます。肩甲骨を寄せて、背骨に向かって引き寄せます。数秒間押し続けてから放します。10〜15回繰り返します。
☆下関ワークショップ
3月2日(土)→ 詳細
☆機能運動学大牟田サークル
3月3日(日) → 詳細
☆東京ワークショップ
3月8・9・10日(金・土・日)→ 詳細
☆飯塚ヨガワークショップ
3月15日(金)→ 詳細