■長腓骨筋
長腓骨筋は、下腿外側浅層を走行しています。
長腓骨筋の付着と走行 |
長腓骨筋腱は外果(外くるぶし)の後方を通過して足底をまわりこむように、第一中足骨底と内側楔状骨に付着しています。
触診するときは、足を外反させて(前足部の足底を外側に向ける感じ)長腓骨筋を収縮させます。外果後方で隆起しているのが長腓骨筋腱です。
長腓骨筋の付着と走行 |
長腓骨筋の付着と走行 |
触診するときは、足を外反させて(前足部の足底を外側に向ける感じ)長腓骨筋を収縮させます。外果後方で隆起しているのが長腓骨筋腱です。
長腓骨筋は外側縦アーチと横アーチをサポートします。長腓骨筋が弱くなると、荷重が足底の外側に逃げやすくなります。足関節内反捻挫を起こしやすい人は、長腓骨筋が弱っているかもしれません。小指の付け根(第五中足骨頭部)にタコができてたら疑いが強いです。
長腓骨筋をストレッチしたいときは、膝関節屈曲位で足と足関節を極端な内反及び背屈位にします。
長腓骨筋を強くしたいときは、足関節を内反させた状態から外反させる動きを意識します。足の内縁(母趾側)を意識し、母趾球を転がすように歩くのも効果的です。
ちなみに、横アーチがつぶれて破綻し開張足(扇形の足)になると、扁平足・回内足・外反母趾・内反小趾などをフルコンボという闇展開になりがちです。第2・第3中足骨頭部に胼胝(タコ)、鶏眼(うおのめ)、足趾の陥入爪・巻き爪なども併発したり……
11月のワークショップで解説します。