2020年10月5日月曜日

肩甲骨と骨盤の動きをよくする基本の動き。失敗する自分を受けいれ糧にして愚直に練習を繰り返すことで、成功体験が増えていきさらなる自信にもつながっていきます。

 本日もモデルは王丹先生。息を吐きながらひじを伸ばし、肩甲骨をひろげる動き。

息を吐きながらひじを伸ばし、肩甲骨をひろげる動き

片側のお尻を頭のほうへ引きあげ、反対側の脚を伸ばします。

左右の脚が反対に引っぱられる動き

どちらも単純な動きですが、きちんと身につけるのには年単位の愚直な練習の繰り返しが必要となります。

積み重ねを好む人たちと嫌う人たちとを比較してみるとすぐにわかりますが、埋めようがないほどに差がひらいてしまいます。差がひらくほどに、積み重ねを好む人たちはますます積み重ねが楽しくなり達人となっていき、嫌う人たちは「楽して結果を出せる方法を求めさすらうジプシー」と化していきます。

『誰もが認める達人』と『自称達人』は、その差は「見た目」に大きくあらわれます。その姿の違いは、珠玉と汚穢ほどにも違ってしまいます。

何が違うのかというと、主に幼少期の生活環境によってベースがつくられる『自己肯定感(自分の良いところも嫌なところもありのままに受け止め、尊重する感情)』です。自己肯定感は、生き方に大きく影響するとされています。才能を支える土台のようなものであり、この土台の上に才能が積み重なっていくことになります。

土台となる自己肯定感が低いと、ちょっとした失敗で自己否定を始めます。できる自分しか肯定できていない人は、できない自分には何の価値もないという考えに陥ります。本人はもちろんですが、周りの人たちも息苦しさを感じます。

自分で自分を認めることが苦手なのため、自分の価値を他人の評価をもとに判断します。過度な称賛を期待したり、叶わなかったときに傷つきます。

人は『なりたい自分』を目指して努力をします。そして、多くの場合、そうななれません。自己肯定感が低い人は「なれない自分」は「なりたい自分」になれないダメな状態という評価をし、こんな自分は自分ではないという状態に陥ります。自分を過信しすぎることが、自己評価を低くしているのです。自己肯定感が低いことで、「なれない自分」を受けいれることができないため、自分に満足するということができないのです。

失敗を恐れず何ごとにも前向きに挑戦することができるのは、素で自己肯定感が高いからです。どんな自分でも受けいれられるだけの圧倒的な自己肯定感ゆえに、何度大失敗しても、いちいち深く落ちこむことがありません。心をひらいて他者からのアドバイスを受けとることができますし、失敗を繰り返す自分を受けいれ、失敗を糧にしながら愚直に練習を繰り返すことで、成功体験が増えていき、さらなる自信にもつながっていきます。