人体の代表的な隔膜は8つあります。今回は、そのうちの胸鎖関節(胸郭出口)・みぞおち(横隔膜)・股関節(骨盤隔膜)のつながりについて解説していく予定です。
横隔膜は、肺呼吸に関わる筋肉のひとつで、哺乳類にのみ存在します。骨盤底筋・腹直筋などの腹部骨格筋と共に腹圧の形成に寄与し、哺乳類で発達した排便や出産ではたらきます。肺は胸膜に包まれていて、胸郭内の胸膜腔内にあります。肺は自力で膨らむ機能はありません。胸郭を形成する肋骨と横隔膜の伸縮運動によって膨らむことができます。
横隔膜・大腰筋・骨盤底筋群(骨盤隔膜) |
骨盤底筋群 |
今回は、横隔膜と骨盤底筋群のつながりを理解して正確な型で動き、股関節のカップリングを改善していくことに時間をかけようと思います。