2019/07/13 新宮校ヨガ講座配布資料 |
今回は、「骨格・関節」「筋肉」のそれぞれの動きについて解説します。
現在の自分の身体は、過去の自分の行為がつくり出したものです。
未来の身体は、現在の自分の行為がつくり出します。
楽な姿勢や動作が正しいわけではなく、機能的で美しい姿勢が正しいのです。
その姿勢・動作に相応しい呼吸と骨・関節・筋肉の動きを学ぶことが大切だと思います。
いま現在の姿勢が崩れ、おかしな動きをしているとしたら、間違っているのは自分の感覚です。
姿勢と動作の改善において立ち塞がる最大の壁は、自分自身の思い込みです。
基礎を学び、基本の積み重ねる中で、自分の間違いを自覚して修正していく。
気が遠くなるような繰り返しの中で、はじめて自分の感覚の修正ができていきます。
自分が感じていることを、根本から疑うことに全力を注ぐことから始めます。
ほとんどの場合、最初の一動作目からすべて間違っているものです。
間違っていることに気づいたところから、ようやくスタートラインを目指せます。
実際にスタートラインに立てるのは、鬼のような反復練習の果てです。
やっとのことでスタートラインに立てたとして、その先には、これから積み重ねなくてはならない膨大な学習と練習が待っています。
それらを着実に乗り越えてきた者は、ただそこに存在しているだけで説得力を持ちます。
……なんてことを考えながら、配布資料をつくりました。
宮本武蔵『五輪書』に、
「千日の稽古をもって鍛とし、万日の稽古をもって錬とす」
という言葉があります。
「鍛錬」の語源だそうです。
基礎が定着するのが「鍛」。
ひとつの道として揺るぎなく完成するのが「錬」。
「鍛」には千日(約3年)を要し、「錬」には万日(約30年)を要する。
継続的な努力・精進が欠かせません。
19歳からはじめた身体操作の稽古は32年続けてきたことになります。
適当な練習を3~4年ちょろっとやったくらいでは、何も身にはつかないと思います。
間違った練習を数年やったとしたら、後退しただけということになります。
正しい練習を積み重ねても、なかなか前進できないのですから。
姿勢と動きがおかしければおかしいほど、考え方もおかしくなっているので修正が難しくなります。
心身一如なのです。
明日は、「三角のポーズ」「体側を伸ばすポーズ」「ねじりのポーズ」の解説をします。
私的に、汎用性の高い重要な基本技だと考えています。
基礎の基礎からみっちりやりたいと思います。
オンライン講座用の動画も、撮影予定です。