ハムストリングスを締めたバージョンの蛍の型。
宮崎某所 |
宮崎某所 |
背中のヒッティングマッスルが、元ストライカーの名残を残しているなと思う。
バルク(筋量)は激減しているが、形状は維持できている。
今月は、各地の講座でふとももの裏(ハムストリングス)の大切さを説いてまわっている。
股関節は、閉鎖筋・双子筋・梨状筋などが複雑に支持してくれる。
これらの筋肉が、股関節の安定したポジションを維持してくれるのだ。
一方、膝関節には、これらのような筋肉がない。
ハムストリングスが、安定した膝の伸展のために頑張る。
ハムストリングスの付着が、大腿四頭筋よりも関節中心に近い理由だ。
そして、ハムストリングスは、大臀筋と協調して股関節の伸展も担う。
内側ハムストリングスを鍛えることで、膝関節が安定する。
鍛えずに伸ばしてばかりいると、膝関節がノーガード状態になることがある。
開脚ブームで、内転筋と内側ハムストリングスを過剰にストレッチして膝が壊れたという現象があったが、メカニズムを考えたらすぐに理解できるはずだ。
機能改善訓練は見た目のやわらかさだけではなく、安定性を重視して行う方がいいと思う。
安部塾では、ストレッチングより筋力トレーニングを優先する。
フルレンジでトレーニングすれば、柔軟性はじゅうぶんに確保できる。
正確なフォームで丁寧に鍛えるといい。
まったくブレなくなった膝の快適さは、筆舌に尽くし難い。
通常の安部塾のレッスンでは、地道な基礎動作の反復訓練しかしない。
しかし、積み重ねれば、上の写真のレベルまでは到達可能だ。
こちら側の感覚世界は繊細で楽しいので、しっかり積み重ねてこちら側の人になって欲しい。
各地の会場で、ともに積み重ねていこう。