手指・手首の使い方に、教えた内容が反映されています。
右手指屈曲・右手関節掌屈+橈屈・肘関節屈曲・肩関節内転+屈曲+外旋です。
剣 吉田さん |
剣 吉田さん |
剣 吉田さん |
剣 吉田さん |
いわゆる「放鬆(ふぁんそん)」。
安部塾でいう余計な力が入っていない状態(中心軸がある状態)。
「ゆるめる」ことから生まれる動き。
滞(とどこお)ることなくつながる動き。
中心軸が極まった=腹を括り、腰を据えた結果としての「ゆるみ」。
中心軸がない状態でへにゃへにゃと動くのではありません。
全身を固めて、カチカチに動くのでもありません。
肩がゆるんだ虚領頂勁(きょれいちょうけい)。
胸と背中がゆるんだ沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)。
腰が据わった含胸抜背(がんきょうばっぱい)。
腹を括った円襠(えんたん)。
股関節がゆるんだ鬆腰鬆胯(そんやおしょうこわ)。
腰椎が活きた尾閭正中(びろちゅうせい)。
身体のなかですべてがゆるんでつながった立身中正。
立つこと秤の如く(立身中正)、動くこと車輪の如し(連貫円活)
どこにも余計な力が入っていない=必要な力だけがきっちり入った状態。
その姿は、とても美しいのです。
前に進むには先ず後、右に進むには先ず左、
それが太極。
放鬆するには先ず蓄頸。
息を吸って力を入れ、締め、気を上昇させる。
息を吐いて力を抜き、ゆるめ、気を下降させる。
上昇するらせんと下降するらせん。
太極。
やわらかくゆるめるという基本。
秤のように立ち、車輪のように動く。
天秤と車輪 |
さて、安部塾でいう「首の解放」ですが、経穴でいう「後頂」にポイントがあります。
後頂 |
アナトミー・トレイン(第3版) 著:トーマス・W・マイヤース |
スーパーフィシャルフロントラインとスーパーフィシャルバックラインの交点に注目。
スーパーフィシャルフロントラインの頭部のループ。
スーパーフィシャルフロントライン |
ラテラルラインも加えてみましょう。
筋筋膜経線(前・後・側) |
そして、ここからのらせんが美しくつながるのです。
2015年の記事ですが、いま自分で見ても面白いです。
→ 上体を気持ちよくねじるための基礎知識
というわけで、ブログで解説する限界ですねこれは(笑)。
後頂を引きあげて首を解放し、尾骨とつなぎ、足裏を密着させる。
この感覚がわかると余計な力が抜け、運動連鎖がつながります。
身体が軽く動き、その動きのすべてが美しくなります。
締まる↔ゆるむの太極が、その動きにあらわれるのです。
神戸集中講座は、僕本来の戦闘用技術の解説ができて楽しいです。
次回の神戸が楽しみです。