2017年7月4日火曜日

自律神経と唾液~唾液と溶菌酵素~姿勢づくりは唾液分泌から

7月9日(日)の薬院校集中講座で、「唾液と口の善玉菌」の解説をしますという告知をしたら、

「神戸でも解説してください」

という依頼をいただきました。

なので、7月15日(土)の神戸集中講座でも、解説することにしました。

歯茎と歯周病菌

姿勢は、ストレスや口呼吸で崩れます。

そのとき、唾液も少なくなっているものです。


唾液には、以下のような作用があります。

・再石灰化作用
・抗菌作用
・自浄作用
・pH緩衝作用
・粘膜保護作用
・消化作用

唾液の抗菌作用について、少しだけ解説してみます。

唾液には、リゾチーム、ペルオキシダーゼ、ラクトフェリン、ムチンなどが含まれます。

唾液が充分に分泌されていると、病原性微生物の増殖が抑制されます。

リゾチームは、唾液だけでなく、涙、汗、リンパ腺、鼻粘液、肝臓、腸管などにも見られる酵素です。

真正細菌の細胞壁を構成する多糖類を加水分解します。

あたかも細菌を溶かしているように見えるので、溶菌酵素とも呼ばれています。


リゾチーム

交感神経が優位になると、生体防御のためにリゾチームなどを含んだ粘液性の唾液が分泌されます。

と同時に、副交感神経による漿液性唾液が抑制されて口が渇きます。

いわゆる、「ネバネバ唾液」ですね。

交感神経が優位な状態が続くと、白血球過剰となります。


結果、自らの細胞を傷つけやすくなり、潰瘍やガンなどになりやすくなります。


副交感神経が優位になると、唾液アミラーゼによる消化の促進が促されます。

円滑に食物を胃腸に運ぶために、サラサラの漿液性唾液が分泌されます。

腸管からの異種タンパク(抗原)やウイルスの侵入阻止のため、リンパ球が増加します。

副交感神経が優位な状態が続くと、リンパ球が過剰になります。


結果、アレルギー症状を起こしやすくなります。


自律神経のバランスを整えると、自己破壊されにくくなるというお話です。

5年ほど前にブームになったので、ご存知の方も多いかと思います。


安部塾では、自律神経バランスの良い唾液の分泌にこだわることで、

姿勢の改善ができると考えています。



御参加、お待ちしております。