2017年6月29日木曜日

舌と姿勢~舌と足裏と横隔膜・口腔底と骨盤底(骨盤隔膜)

7月3日(日)の薬院校集中講座「舌と姿勢」の内容を考え中です。

DFLと舌~足裏から舌につながる流れの話は欠かせません。
アナトミートレイン第3版 206P
定番の、口腔底と骨盤底のお話も、今回はガチで解説します。

アナトミートレイン第3版 223P

下あごのスリングと頭頂部のお話もね。

アナトミートレイン第3版 224P

しかし、こうやってまとめていると、姿勢のレッスンで舌やらないってあり得ないって思います。

アナトミートレイン第3版 224P

受精卵~三胚葉時代からずっと、世界の中心には舌があったんですよね。

アナトミートレイン第3版 227P

舌のエクササイズなくして、美しい姿勢はつくれません。

7年前の腸内フローラブームと4年前の口腔フローラブーム。

あのとき、みんな学んでいるのかと思ったら、実はあまり知られていないようです。

そんなわけで、講座で詳しく解説したいと思います。


姿勢と細菌(バクテリア)の関係って大切なんですよ。

口内細菌叢・腸内細菌叢・膣内細菌叢・皮膚常在菌~細菌叢のバランスと脳機能と全身の症状

細菌叢
私たちの体の中には、様々な種類の細菌がいます。

善玉菌・悪玉菌・日和見菌です。

日和見菌は条件によって、善玉菌や悪玉菌に姿を変えます。

細菌叢のバランスが崩れ、善玉菌が弱くなり悪玉菌が強くなると、日和見菌が悪玉菌に姿を変えます。

例えば口内。

歯周病菌・虫歯菌=悪玉菌が増殖し、体内に侵入すると病気を発症します。

口内細菌叢のバランスが崩れて増殖した悪玉菌は、口内の血管を攻撃します。

そこから血液中に侵入し、血管そのものを攻撃し始めます。

攻撃による炎症を抑えようと、血管はコレステロールで保護をします。

このコレステロールが、悪玉菌によって悪玉コレステロールと化します。

保護するために、脂肪の塊がつくられます。

結果、血管が詰まり、動脈が硬化します。

口内から全身の血管に悪玉菌が拡散する時間は90秒です。

心筋梗塞や認知症の原因にもなるという説もあります。

その他、様々な病気も、口内細菌叢のバランスが崩れたことが原因だとされています。

これは、腸内細菌叢や皮膚常在菌のバランスも同じです。

細菌叢のバランスが崩れることで、全身の問題を引き起こしている可能性があります。


自然分娩と帝王切開。

決定的に違うのは、誕生時に母体の膣内細菌まみれになるかならないかです。

自然分娩の赤ちゃんの皮膚は、膣内細菌まみれになります。

帝王切開の赤ちゃんの皮膚には、皮膚常在菌しかいません。

このため、自然分娩の赤ちゃんの方が、皮膚の健康を保ちやすいという説があります。

もっとも、母親の膣内細菌叢が悪玉菌だらけだと、そうはいかないかもしれませんが。


最近の研究で、細菌叢が宿主(私たち)の行動に影響を与えている可能性があることがわかってきています。

私たちの食事の嗜好や食べる量が、細菌叢によって決まっているかもしれないのです。


今日・明日の塾生講座で、塾生たちに動画を見せたいと思います。

神回になるでしょうね(笑)。


7月2・9日の薬院校集中講座でも、解説します。

お楽しみに!

2017年6月28日水曜日

顔面~上あご・下あごは内臓(消化器官)なのです。

7月2日(日)の薬院校集中講座で、「姿勢と舌」についての解説をします。

内容に、腸と顔のお話を追加しました。

塾生講座で「腸は第二の脳」のお話をしたら、好評だったからです。

腸と迷走神経と脳の関係は、よく知られています。


アナトミートレイン第3版100Pに、こんな図があります。

アナトミートレイン第3版100P

私たちの「表情」を考えるとき、この図が助けになると思います。

同時に、あごの使い方の大切さも、直感的に理解できるかと思います。

そして、あごの動きを制御している舌の大切さも。

眼窩を中心に、頭蓋の神経部分(脳頭蓋)と頭蓋の内臓部分が別れている意味の深さも。


なぜ視機能の改善が、姿勢改善に不可欠なのかも。


可愛げがない人=自己肯定感に欠ける人の頭蓋を観察してみたら、あることに気がつけるはずです。

顔の表情に注目してみたら、上の図の持つ深すぎる意味に気づけると思います。

眼と舌とあごと腸のつながりの理解無くして、可愛い姿勢はつくれないと思います。

続きは、2日の集中講座で解説しますね。



恒例の8月の集中講座は、11~15日を予定しております。

詳細が決まりましたら、御案内させていただきます。

2017年6月24日土曜日

美しい腕をつくるということは、首・肩・背中の上部の過剰緊張をゆるめるということ~美しい姿勢づくりの要素

アナトミートレイン アームライン


さっきの記事の続きです。


上腕がたるんでいるなんて、構造的に論外です。

構造的に正しければ、腕は美学的に美しく引き締っているはずです。


美しい腕をつくるということは、美しい姿勢をつくるための重要要素です。

上腕を綺麗に使って、上腕三頭筋・上腕二頭筋のバランスを改善すること。

首・肩・背中の上部の過剰緊張をゆるめるということ。

肩の位置を、「本来あるべき位置に戻す」ことが大切なのです。


動作時は、常に両肩を美しく下げておくこと。

肋骨も、美しく下げ続けておくこと。


腕を後方に振るときは、背中が反らないようにすること。

(腕がきたない人は、背中をアーチ状に反らせてしまいがちです)


肩甲間部を広く保ち、指先まできっちり伸ばして、腕を長く使うこと。

(腕がきたない人は、肩甲間部を詰め、指先まで縮めて、腕を短く使いがちです)


腕のターンアウトをマスターして、手首ではなく、鎖骨から腕を動かすこと。

それが、二の腕を美しく引き締め、見惚れるほどに美しい所作を生み出すのです。


詳細は、7月27日(木)の大阪集中講座で解説いたします。

「美しい二の腕をつくる」~7月27日(木)の大阪集中講座内容

某関西美人(?)から、

「二の腕について解説してくれはりますか?」

的な依頼があったので、7/27(木)の大阪集中講座で解説することにしました。

考えてみたら、安部塾で二の腕の話するのは「お初」です。


ところで、二の腕ってどこでしょう?


【二の腕】

肩から肘(ひじ)までの間の部分。上膊(じようはく)部。

引用ここまで


昔から、「二の腕には、その人の品格があらわれる」と申します。

日常生活でひんぱんに使われるので、当然ですね。

腕を意味する「arm」には、「兵器・武器」の意味もあります。

腕は、誰かを抱きしめることもできるし、壊すこともできるのです。


美しい腕は、「恕(思いやりの気持ち)」が具現化されたものです。

所作の美しさが、形になっているのです。

形状は機能に従います。

丁寧な動きが、美しい腕をつくるのです。


それでは、アナトミートレインのアームラインを見てみましょう。

アームライン

アームライン

「腕は、胸と背中から始まる」ということが、よくわかると思います。

つまりこういうことです。

「胸と背中が美しいことが、美しい腕であることの大前提」

私たちが、機能的な鎖骨と肩甲骨の動きに魅了される理由です。


続きは、今夜書きます。

2017年6月23日金曜日

首の後ろが縮んで短くなると、頭が後下方に引かれて頭部前方位になり、猫背化とともにあごがおかしくなります。

首の後ろが縮んでが短くなるとマズイ理由を、図解することにしました。

首の後ろが縮んで頭部前方位になる解説図

頭が後下方に引かれると、前が見えなくなるので背中を丸めて胸を固めることになります。

猫背の正体のひとつです。
頭部前方位の修正としての猫背
 結果、下あごも後ろに引かれてしまいます。

頭部前方位と下あご 肩甲舌骨筋
 舌骨が肩甲骨の方へ引かれるからです。
肩甲舌骨筋
筋骨格のキネシオロジーを読むと、詳しく解説してあります。
筋骨格のキネシオロジーより
かといって、あごを引くと、首の前側が縮んで二重あご&舌落ちします。

筋骨格のキネシオロジーより

間違っても、あごを引いてしまわないようにしましょう。

首まわしとかは、論外です。


あ、眼が悪くても(視機能がおかしくても)、首が縮みます。

その場合は、アイックスにご相談ください(「安部塾で知りました」で通じます)。


基本的な直し方は、レッスンや集中講座で教えています。


今日の薬院校で、詳細な解説をします。

13:30~ 塾長グループレッスン
15:30~ 塾生講座
18:00~ 塾長グループレッスン
19:30~ 塾長グループレッスン
21:00~ 塾生講座

御参加、お待ちしております。

2017年6月20日火曜日

首を長く伸ばす~頭を、首に対して前・上へ。

東京集中講座 首を長く伸ばす

東京集中講座 首を長く伸ばす

東京集中講座 首を長く伸ばす

姿勢づくりの基本は、首をつぶさないこと。

アレクサンダー先生の、「脊柱を短くしない」という考え方を支持すること。


東京集中講座 首を長く伸ばす

安部塾の場合は、耳の後ろの乳様突起を使います。

立位では、かかとと乳様突起を遠ざけます。

座位では、坐骨と乳様突起を遠ざけます。

理屈さえ理解できれば、驚くほどの効果を得ることができます。


「頭蓋(頭)を、首に対して前・上へ」


真実はいつでもシンプル。

私は、そう思います。


6月22日(木)の大阪集中講座、25日(日)の下関集中講座でも解説します。

首を長く伸ばすのは、美尻や坐法の基本ですから。


御参加、お待ちしております。

2017年6月19日月曜日

可愛い顔になるライオンのポーズ

とっても可愛くなるので、全国的にブームになりつつあります。

ライオンのポーズ
この顔自体、可愛いです。


ライオン=獅子といえば、「去る者追わず」です。

「君子の交わりは淡きこと水の如し、小人の交わりは甘きこと醴の如し」

誰かに過度に依存することなく、関係性を大切にして生きていくこと。

過度な承認欲求に振り回されないことが、大切だと思います。


今朝のTwitterより

去る者は追わず来る者は拒まず

自分のところを去りたい人を引き止めるようなことはしないし、 自分のところを信じてやって来る人は、すべて受け入れるということ。

自分を信じることができなくて去って行こうとしている人を引き止めない、 又、自分のことを信じて頼ってくる人は、どんな人でも受け入れる。という心の広さを言ったことわざのようです。自分のこだわりを捨て、他人の意志を大切にするという意味があるようで、孟子自身が弟子を取る時に決めたやり方の1つだったようです。 「去る者」を「往く者(ゆくもの)」とする言い方もあるようです。また、過ぎ去ったことを、くよくよ考えるよりも、今ここに与えられたものを大切にしたほうがよい、という意味もあるように感じます。

引用ココまで


私はずっと、「去る者追わず」の姿勢で生きてきました。

みんなが楽しそうにライオンのポーズをキメている姿を見ながら、

そうしてきてよかったって、しみじみ思いました。

ついてきたい人は、私がどうあってもついてきます。


他人に対して、自分の思い通りに動いて欲しいと強制するのは傲慢です。

今後もずっと、去る者追わずの姿勢で、生きていこうと思います。

2017年6月17日土曜日

認知の歪みは現実を不正確に認識させ、ネガティブな思考や感情を再強化させる。気分や感情は事実ではない。

認知の歪み

認知の歪み(にんちのゆがみ、Cognitive distortion)とは、誇張的で非合理的な思考パターン(irrational thought pattern)である。これらは精神病理状態(とりわけ抑うつや不安)を永続化させうるとされている。

こういった思考パターンは、その個人に現実を不正確に認識させ、ネガティブな思考や感情を再強化させうるとされている。バーンズは、気分や感情は事実ではなく、逆に「歪んだ考え方がマイナスの気分を生み出す」と述べている。

ベックのネガティブ認知トライアングル
引用ココまで。


人生の質を向上させたかったら、認知の歪みを正せばいいことがよく知られています。

誇張的で非合理的な思考パターン(irrational thought pattern)を改善すればいいのです。


人生の質が向上しないのは、他者からのストロークを受け容れないからだと思います。

ストロークは心の栄養なので、受け容れなければ枯渇して飢えることになります。

存在を絶賛されていれば、人生の質は向上します。

存在を無視されていたら、人生の質どころの話ではなくなってしまいます。


視えない=現実を正確に認識できない。

現実を正確に認識できない=否定的思考・感情が再強化されてしまう。

否定的認知トライアングルから抜け出すこと。

大切なことだと思います。


現実を認識させてくれる仲間をつくりましょう。

2017年6月16日金曜日

ちゃんと見てから手を伸ばしてつかむ。

6月17・18日の東京集中講座のテーマは、「リーチング」です。

腕の経線

リーチングとは、目の前の興味を持った対象を見ながら腕を伸ばして、手で触れたり、つかんだりする行動です。

「手伸ばし運動」と「把握運動」です。

人は、視覚的に距離をはかりながら手を伸ばすことで、賢くなっていきます。

きちんと指差し=自由意思の表現ができるようになれるのです。


機能的リーチングには、身体認知能力が重要です。

対象物に到達している視覚的な自分の手をイメージできている必要があります。

そして、自分の手が動いていく方向も視覚的にイメージできている必要があります。

視覚的イメージができていなければ、正確にリーチすることはできません。


健全な視機能と自己身体認知が、姿勢や運動機能を発達を導くのです。


そして、大人になってからの願望実現能力は、リーチングの機能そのものです。

リーチング運動は「到達運動」とも呼ばれます。

目的達成~目標到達の元型は、リーチングなのです。

続きは、東京で熱く語ります。

2017年6月13日火曜日

日本の正しいお辞儀ができる人は、立位体前屈がきちんとできます。

日本の正しいお辞儀ができる人は、立位体前屈がきちんとできます。

お辞儀

最近の安部塾の鉄板ネタとなりつつあります。

立位体前屈=股関節の屈曲では、ハムストリングスを意識しない方が楽です。

足部のらせんの動きを意識すると、立位体前屈=股関節の屈曲の気持ち良さに出会えます。

そう。立位体前屈=股関節の屈曲は足裏と頭蓋でやるものなのです。


6月17・18日の安部塾東京集中講座でも、リーチングと組み合わせて解説します。

お楽しみに(^^♪

2017年6月9日金曜日

安全な長時間運転のために必要なグッズ~ドライビング・グローブ

先日の軽井沢ミーティングで購入したドライビング・グローブ。

ドライビング・グローブ  出石手袋(香川県さぬき市大川町富田中2024-1)

長時間運転が楽々です。

ハンドル(ステアリング・ホイール)を握らなくてもいいからです。

ハンドルと自分の腕が一体となったような操作感覚。

一度使い出すと、もう後戻りはできません。


ここまで本気のグローブでなくても、自動後退や黄色い帽子のお店のグローブでも効果を実感できると思います。


今夜も、薬院校終了後に、深夜の高速を、神戸まで7時間のドライブです。

快適なクルージングを楽しんできます。

2017年6月1日木曜日

美尻と呼吸~美しいお尻は、人生を支えてくれます。

6月22日(木)の大阪集中講座のテーマは、「美尻」です。

安部塾の身体操作実践者の特徴は、きれいに伸びた首と美しいお尻。

今回の大阪では、お尻が美しいとはどういうことなのかについて解説します。

→ 安部塾大阪集中講座

美尻のつくり方 安部塾東京集中講座5月

お尻のトレーニングのやり方を勘違いすると、ゴツくデカくなってしまいます。

片脚立ちや歩行時の支脚(立脚期)の足の使い方との関連を学ぶ必要があります。

身体と同じように、前後ではなく左右・内外で支えるイメージです。

お尻は、対人コミュニケーション能力の要(かなめ)でもあります。

美尻

美しいお尻は、単にそれだけで老若男女たちを惹きつけるわけではないのです。

対人コミュニケーション能力の発露としての美尻ということです。

言うまでもなく、対人関係は呼吸が合うことで成立しています。

そして、お尻は呼吸の源なのです。

仙骨と後頭骨 吸気・屈曲

良好な人間関係形成は、美尻づくりからということですね。


御参加、お待ちしております。