2016年8月22日月曜日

「肩にアゴを近づける動作」の意味。姿勢保持と脊柱の側屈+回旋のフォースカップル~人は肋骨部の弾力で歩き走る。

お盆の集中講座で説明不足だった首の動き(カップリング・モーション)。

9月18日(日)の息吹(IBUKI)集中講座で詳細に解説します。

『頭部・頸部を同側連鎖させるただひとつのテクニック』

まあ、肩にアゴを近づけるだけなんですけどね(笑)。


基本法則のひとつ

『頸椎は、同方向に側屈+回旋の動きをつくる』

右に側屈するときは、右に回旋するということです。

頸椎の同方向の側屈+回旋


さっきの記事で書きましたが、腰椎は、逆方向に側屈+回旋の動きをつくります。

右に側屈するときは、左に回旋するということですね。


腰椎の逆方向の側屈+回旋


上部胸椎は、同方向にフォースカップルをつくります。

カパンジー機能解剖学に詳しく書いてあります。


安部塾名物の進化学で、ざっと解説してみましょう。

魚類は、側屈運動で泳ぎます。

両生類・両生類は、主に側屈運動+屈曲・伸展運動で泳ぎ・這います。

哺乳類は、屈曲・伸展運動で動きます。側屈運動でバランスをとります。

では、人は?


はい。


胸郭の弾力性(肋骨の弾力性)で動きます。

肋骨部の弾力が胸椎部の側屈+回旋運動を引き出します。

胸椎部の側屈+回旋運動が、身体全体の動きを制御します。

アナトミートレインに詳しく書いてあります。


安部塾では、脊柱のS字カーブは肋骨部の弾力でつくられていると考えます。

肋骨部の弾力性が消失している人の姿勢の悪さを解析した結果です。

この状態ではメンタルもやられてしまうと考えています。

なので、息吹の呼吸によって肋骨部の弾力性を取り戻すことに注力します。


お盆の内容の2倍は濃くなりそう(笑)。