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アナトミートレインより
ラテラルラインは足の内側と外側から始まり、くるぶしの後ろを通って、腓骨に沿って足を上がり、大腿部の外側の腸脛靱帯を通って、ウェスト部分では腹筋が交差し、肋骨のところでは肋間筋、首では板状筋と胸鎖乳突筋が交差して、全体が身体の外側を覆うカゴのようになっています。
どうして身体の側面はカゴのような網目状になっているのでしょうか。それが何の役に立つのでしょう。たとえば魚は、尾びれを左右にくねくねさせています。この動きには、さまざまなラテラルライン、外側の筋活動が必要で、こうした側屈により動き回っています。
一方、ヒトの身体は側屈ではなく、おもに伸展と屈曲によって動きます。また身体の側面にある筋肉は、横方向の動きを制限しています。ですから股関節では、歩く時に、ラテラルラインが左右方向へ骨盤が落ちないように支えているのです。歩くときは、肋骨と骨盤があまり左右に振れるのは望ましくないので、このカゴ状の構造が、前後の動作によって動いている間、横の揺れを抑えているのです。
ラテラルラインで重要なのは順応性ですが、屈曲と伸展の動きと同じ類のものではありません。そしてまた、右側と左側の相対的対称性も必要ですが、まったく左右対称ということはあり得ません。
例えば、一方の肩が上がっていたり、骨盤が一方に傾いていたり、一方の膝が反対側よりも回旋していたり、左右の胸の高さが違っていたり、腕と脇の間の隙間が左右で違っていたり、こういったことはすべて、左右のラテラルラインに何らかのずれが生じているものだと判断していいでしょう。
引用ココマデ
ラテラルライン |
■姿勢機能
身体の左右のバランスをとる。
体幹と下肢を固定し、上肢の運動による身体構造の崩壊を防止。
■運動機能
側屈・股関節外転・足の外返しに関与。
体幹の側方運動・回旋運動に対してブレーキ作用。
※動作の促進というよりは、抑制として機能。
アナトミートレインが面白いのは、外肋間筋・内肋間筋を 『歩行筋』として考えることです。
安部塾で呼吸の訓練をすると歩きやすくなるのは、この理由によると考えられます。
で、最近のネタはこれ。
魚のひれとラテラルライン(側線) |
側線(動物)
魚類と両生類の体側にみられ、頭部より尾部に連なる線をいう。これは側線器または感丘とよばれる機械受容器が並んだものである。典型的な硬骨魚類の場合、側線器は側線管という長い管の中にある。この管は鱗(うろこ)の穴を通って前後に通じ、また外部に開口している。外部よりみえる魚類の側線はこの穴のあいた鱗の列である。円口類の側線器は体表に露出しており、ほぼ一線に並んだ個別のくぼみの中にある。両生類の幼生でも、側線器は個別に皮膚に埋もれている。両生類の成体では側線器は通常退化するが、アフリカツメガエルのように水生にとどまるものには体表に点々と連なる感覚器官として残っている。体側の側線のほかにも側線器はたくさんあり、とくに頭部に多い。魚類の頭部では、側線管は3本に分岐する。側線器は、哺乳(ほにゅう)類などの聴覚・平衡覚に関係する有毛細胞と同系統に属する受容器で、これらを含めて聴側線系と総称する。[村上 彰]
引用ココマデ
この記事、あまりにも内容が素晴らしいので、リンク先を紹介させていただきます。
→ 水や空気を伝わる振動のセンサー
ね?
すごいでしょ?
耳とラテラルラインのつながりを考えると、身体のバランスが理解できるはずです。
生物心理学的には、ラテラルラインは『誘惑』のボディランゲージとして機能しているそうです。
私見ですが、耳とラテラルラインの機能改善に『傾聴』が有効だと思います。
他人の話を聴けない人のボディバランスが良くないのは、よく知られています。
傾聴訓練をするとボディバランスが良くなることも、よく知られています。
この理由で、人間関係が良好な人のボディバランスは良いのだと思います。
相手の話をじっくり聴くのは、良好な人間関係構築の基本ですから。
逆に、ラテラルラインの機能がやばい人は、この記事すら受けいれられないかもしれません。
聴機能障害ですね(笑)。
聞けていても、聴けていないということです。
そして、ラテラルラインが使えないということは、誘えないということです。
なので、集客力がないということになります。
ラテラルラインの改善を始めると同時に集客力が上がる塾生が多数います(笑)。
しかも、素敵な人たちにつながります。
おそらくは、整ったラテラルライン同士が共鳴しているのだと思います。
ラテラルラインと言えば足の外返し。
きっちり練習してくださいね。