2013年7月6日土曜日
体をやわらかくしたいなら気持ちよく伸ばせばいい
7月14日のYoga Camp @Hirasaki(鹿児島)に向け、体をやわらかくしている。
『体をやわらかくするためには、痛みを感じるまでやらないといけない』
そんな思い込みをもつ人は多く、関節や筋肉や腱を痛めているのをよく目にする。
『正しく伸ばせば気持ちよくやわらかくなる』
ゆっくりと無理なく伸ばせば、どこも痛めることなくやわらかくなる。
ただし、大好きな人たちと一緒にね。
ぼっちじゃ、関節可動域はひろげれても、筋肉はやわらかくならないからさ。
無理やり関節の可動域をひろげても、筋肉はビーフジャーキー状態のまま。
そんなスジスジカチカチの筋肉が関節を守ってくれるはずがない。
気持ちよく伸ばされた筋肉は、ふわっふわのぷにっぷに。
いつまでも触っていたほどの触感を誇る筋肉ならば、関節を守ってくれる。
僕はクラスのときに何度も言う。
『気持ちがいい範囲を超えないで』
筋肉を伸ばす理由は、関節可動域をひろげるためではない。
筋肉に記憶され、関節に封印された『抑圧された感情』を解放するため。
なんてことを書くと、数年前はそんなわけがないと否定された。
しかし、流れは変わった。
原因不明の腰痛の大半は実はストレスから!!軽減療法で改善も
日本人の8割が一度は経験するといわれる「腰痛」。このほど朝日新聞が報じた記事によると、厚生労働省研究班の調査で、腰痛を抱える人は全国で2800万人おり、40~60代の約4割が悩んでいる事がわかった。しかし、そのうちのほとんどが原因不明とされ、1カ月以上続く痛みにはマッサージの効果もはっきりせず、ストレスなど心理的な影響も腰痛の引き金になると認定した。
最近は、腰痛の原因について「不明な部分が多い」「脳と腰痛の意外な関係」を説く論文が発表され、従来の整形外科療法の他に心理面からの治療法が注目され始めている。
驚きなのは、同紙も伝えている整形学会などが示した「腰痛にはストレスが良くない」という点だ。
うつ状態や仕事の不満、人間関係の悩みがあると腰痛になったり、治りにくくなるという論文には十分な根拠があったとし、また、「安静にしていれば良いという考え方は必ずしもよくない」「マッサージや腰の牽引の効果にも根拠がなかった」というのだ。
僕たちが25年以上前から主張してきたこと。
物理的なテクニックばかり磨いてもダメなのだよ。
ポーズ(アーサナ)をマスターすることに執着しないヨガ。
筋肉に感情が記憶されていることを実感するための手段としてのポージング。
筋肉の過剰緊張を解除するためには、やさしさが必要。
ひとりでヨガっても効果が出にくい理由。
そう。ポージングには先生やパートナーが必要なのだ。
だから、クラスに参加するべき。
触れ合ったり、おしゃべりしたり、一緒にBBQしたり・・・・・・。
満たされた気持ちで伸ばされた筋肉は、ふわっふわのぷにっぷにになるから。