2024年5月26日日曜日

舌の強さと姿勢は単独の問題ではなく、全身姿勢に大きな影響を与えます。舌の位置が適切であれば首の位置が変わり、それが背骨や体の他の部分の配置にも影響します。

 舌は 2 つの部分に分かれた器官で、内在筋と外在筋の複雑な構成で構成されています。外在筋は舌をさまざまな方向に動かす役割を担い、内在筋は主に舌の形に影響します。舌は主に消化、味覚、発声によるコミュニケーションに関与するほか、呼吸にも重要な役割を果たします。

 鼻から息を吸い、舌を口蓋に当てると、 正しい舌の姿勢保持の練習をしていることになります。舌を口蓋に当てると、上顎が押し上げられます。歯、鼻、頬骨は重力に逆らって持ち上げられ、下に引っ張られることなく、高い位置を維持します。上顎を押し上げると頬骨が上がり、顔が後退したり前に出たりしなくなります。


ミーイング

 舌エクササイズを行うと、脳の刺激が高まり、考えすぎが軽減されます。 舌エクササイズは、舌の筋肉の可動域を改善することで、わずか数週間で、発音の明瞭さが向上し、いびきが軽減されるなど、さまざまなメリットが得られます。

 舌を定期的に訓練すると、全般的な集中力の維持と脳の能力の向上に役立ちます。舌を口蓋に触れることで中枢神経系が刺激され、不安感が軽減されます。頭がクリアになり、完全に集中できるようになり、消化、インフルエンザや風邪への抵抗力などのメリットを実感できます。さらに、体力と敏捷性も向上します。睡眠時無呼吸、歯ぎしり、疲労、つぶやきや吃音を軽減し、睡眠の質と口腔の健康を改善します。さらに、顎のラインを整えて二重あごを改善し、全体的な健康を高めることで顔の特徴を改善できます。

舌の挙上による顎の美化

 ミーイングは、舌の正しい姿勢を保つためのエクササイズです。ミーイングを習慣にすることで得られるメリットは、顔の左右対称の改善、顎のラインの矯正、二重あごの減少など多岐にわたります。ミーイングの練習は舌の筋肉を再生し、舌を自然に回復させる舌強化練習や嚥下練習としても使用されます。また、さまざまな嚥下練習で適切な嚥下習慣を身につけるのにも役立ちます。

ミーイング

 まず、リラックスして唇を軽く閉じ、次に、舌を前歯のすぐ後ろの口蓋に優しく押しつけるようにします(前方または下側に垂れ下がらない)。これを 5 回繰り返します。

スポット

 上の前歯の後ろには、私たちが「スポット」と呼ぶ歯茎の隆起があります。舌の先をそのスポットに置き、歯に触れないようにします。歯の後ろ数ミリのところに置きます。

 唇を閉じた状態で(唇の密閉を形成しながら)舌を口蓋に当てることで、顎と鼻の位置が合うようになり、鼻呼吸レベルが向上します。


①姿勢の改善

 舌の強さと姿勢は単独の問題ではなく、全身姿勢に大きな影響を与えます。舌の位置が適切であれば首の位置が変わり、それが背骨や体の他の部分の配置にも影響します。二重あごの見た目を小さくし、良い姿勢の美的側面を強調する効果もあります。

②横隔膜の利点

 舌の位置が適切であれば横隔膜呼吸がうまくいきます。横隔膜呼吸は最適な酸素交換と全体的な健康に不可欠で、体幹と骨盤底の健康な機能の維持にも役立ちます。舌の位置が適切であれば、体中のさまざまな横隔膜がよりよく整列し、リンパ系全体の効率的な排出が促進されます。リンパ系の機能の正常化は免疫機能と老廃物除去に不可欠であるため、これは健康に大きな影響を与える可能性があります。

③骨盤底とのつながり

舌の位置の最も興味深い側面のひとつは、骨盤底筋群とのつながりです。舌とこれらの筋肉の間には発生学的なつながりがあり、それが安静時の緊張と姿勢に影響を与える可能性があります。舌の適切な安静時の緊張を維持すると、骨盤底筋群の緊張も維持できます。このつながりは、骨盤の健康に関連する問題に深い影響を与える可能性があります。


 もうおわかりかと思いますが、咬合面の水平は「舌が正しい位置にあること」で得られます。

 来月のワークショップで、マウスピースを用いた口と舌のエクササイズの解説をします。

☆新宮校ワークショップ(平日)

 5月27日(月) → 詳細  

  

☆下関ワークショップ

6月1日(土)→ 詳細

 

機能運動学大牟田サークル

6月2日(日) → 詳細 

 

☆東京ワークショップ

6月7・8・9日(金・土・日)→ 詳細