2024年5月12日日曜日

呼吸が楽になり、平衡感覚が得られ、喰いしばりがなくなる『カンペル平面を水平にした頭部中間位姿勢』。下あごは出すのが正解。

 昨日の下関ワークショップで、カンペル平面水平の解説をしました。

カンペル平面水平とフランクフルト平面水平

 安部塾では、後頭下筋エクササイズや胸鎖乳突筋エクササイズや僧帽筋エクササイズなどは「鼻と耳を水平=カンペル平面水平」で行います。鼻下点から耳珠上縁が水平となります。上部頸椎周辺・肩甲骨周辺の筋肉をリラックスさせて可動域がひろがるからです。瞼(まぶた)と内耳の機能が改善するので、バランス感覚もよくなります。余計なりきみが抜けるので、効率がよくなり、長時間の活動が可能になります。

 上部頸椎部が自由になるので、呼吸が楽になり、平衡感覚が得られ、喰いしばりがなくなります。軸椎の歯突起を軸に環椎が頭蓋を支えると、耳孔と鼻孔が水平になるわけですが、眼がリラックスして瞬きがしやすくなる位置を探すとだいたい一致していると思います。

 無理やりに瞬発力を出したいときには、耳と目を水平にするフランクフルト平面水平をとりがちです。目線を正面に向けながら鼻を下げると体幹の筋肉が締まり、瞬間的なパワーを発揮することができるからです。当然の結果として過緊張状態に陥るため、リラックスした動きをすることはできなくなり、安定的かつ敏速な反射的動作をとるのが困難になります。喰いしばりの問題も発生します。

 交感神経優位で定常してしまい自律神経失調状態になっている人を観察してみましょう。頭部前方位姿勢+前傾姿勢となり、頭部が不安定になっているのがわかります。ストレスホルモンの分泌が過剰となり、情動が不安定性になっているのではないかと思います。鉛直からずれた頭部は骨性支持では支えることができません。筋緊張を用いた筋性支持で頭を支えることになり、長時間の活動が可能が不可能になります。

 有名なネタですが、宮本武蔵の「身のかかり、顔は、俯かず、仰のかず、傾かず、ひづまず……うららかに見ゆる顔、鼻筋直にして、少し頤(下あご)に出す心なり」というのがあります。

宮本武蔵

 そう。下あごは出すのが正解なのです。

 ランナーさんもそうですね。

ランナーさんは下あごを出している

 野球も

野球選手も下あごを出している

 バレエも

やはり下あごを出している

 歌も

やはり下あごが出ている

 社会交流の迷走神経が優位になると目が潤み輝いて華がある人になります。当然、人気も出ます。みんな、下あごが出ています。ただし、頭部中間位姿勢で。

 頭部前方位姿勢で下あごを出すと破壊的な結末になりがちなので、注意が必要だと思います。

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