2018年3月1日木曜日

足の小ゆび(趾)の外転運動が姿勢制御能力を向上させます。

小趾外転筋 プロメテウス解剖学


こんな論文があります。

→ 小趾外転筋の筋力強化が片脚立位時における姿勢制御能力に及ぼす影響~無作為化比較試験~

重心の側方動揺制御には,小趾外転筋の活動が有効だと考えられているが,両者の関係については,十分な調査が行われていない.本研究の目的は,小趾外転筋の筋力強化が片脚立位時における姿勢制御能力に及ぼす影響について明らかにする

小趾外転筋トレーニングは第1~4趾を固定させ,最大可動域までの小趾外転運動を行う事とした.両トレーニングともに左右実施し,1分間できるだけ多く課題を反復させるよう指示した.

小趾外転筋の筋力強化によって姿勢制御能力の向上が認められた.よって,臨床においてよく用いられる足趾把持トレーニングに加え,外転トレーニングを行うことで,転倒リスクの更なる減少に有用だと考えられる.

引用ここまで

この内容、大好きです♡


3年前の薬院校開校当時、小趾の操作の重要性を解説していました。

最近、フットプリントをとるようになって、あまりにも小趾がうつらない人が多いことに驚きました。

観察すると、小趾が内転+伸展で浮いています。

本来、小趾は外転+屈曲で地面に接地しているはずです。


一般的に、片脚立ちの訓練では「中殿筋」に注目が集まります。

安部塾では、母趾・小趾に注目します。

やってみればわかりますが、小趾を浮かせて片脚で立つのは疲れます。

安部塾名物の、「片側だけやって変化を確認」する流れで効果を実感できます。


安部塾基本の小趾操作技法のイメージです。

小趾の外転・屈曲操作

×印を抑えるのにコツが必要ですが、きちんとやれば姿勢制御能力が爆上げします。

紹介した論文を熟読してくださいね。