2018年9月30日日曜日

筋ほぐし~顔面部・頭部・頸部の筋ほぐしは、感情的な緊張をゆるめてくれます~相手を助けるときは、絶対に、あなたが必要だと思う助け方を強要してはいけない。

昨日の神戸での筋ほぐしの様子です。

20190929 神戸 筋ほぐし

20190929 神戸 筋ほぐし

20190929 神戸 筋ほぐし

20190929 神戸 筋ほぐし

20190929 神戸 筋ほぐし

20190929 神戸 筋ほぐし

20190929 神戸 筋ほぐし

正しい筋ほぐしを施術すると、感情的な緊張問題がゆるんで穏やかになります。

「相手をコントロールしたい」「支配したい」という気持ちは生じません。

いまここにある自分と相手が溶け合い、それによりトリガーポイントが消えます。

見つけてもらったトリガーポイント=感情のしこりが喜んでくれるのです。


トリガーポイントには意思があって、探して見つけてもらうと喜びます。

『触知できる索状部位の中にある硬結』には、そんな性質があります。

再現された痛み=関連痛がひろがり、そしておさまっていきます。

そこにはただ、相手を想う気持ちだけがあります。


力づくでコリを潰そうとするのも、世話をして依存させようとするのも、邪(よこしま)です。

コントロールや支配がもたらすのは、さらなるトリガーポイントの増加です。


その昔、少しだけブームになったニール・ドナルド・ウォルシュの言葉。

人間関係の目的は相手に満たしてもらうことではなく、「完全な自分」を分かち合う相手をもつことだ。・

あなたがたは他人が恐怖のもとだと考えているが、あなたがたの信念が恐怖のもとなのだ。

行動の奥にある信念に取り組まなければ、長い目で見た行動を変化させることはできない。

相手を助けるときは、絶対に、あなたが必要だと思う助け方を強要してはいけない。

相手に対する責任を引き受けるほど、あなたは相手に対して権力を持つことになる。もちろん、あなたは良い気分になるだろう。だが、そんな援助は弱者を惑わす媚薬だ。

愛する者を世界に押し出しなさい。彼らが自分自身を体験できるようにしなさい。それがほんとうの愛だ。


こうやっていま見てみると、22年前の言葉としては、とても現代的です。


筋・筋膜トリガーポイントセラピーを日本で使うときは、「信念」に気をつけて欲しいと思います。

相手を助けるときは、絶対に、あなたが必要だと思う助け方を強要してはいけない。

大切なことなので、2回書きました。

ここを間違うと、泥沼状態に陥ります。


愛着に障害があると、相手の責任を引き受けて権力を持とうとします。

相手を依存させようとし、支配するために世話を焼きます。

その行為には愛がないため、日に日に筋肉に硬結が増え、索状部位がひろがっていきます。

眼だけがギラギラして、妙なテンションになります。


何かに憑りつかれているような雰囲気になります。

ときどき、筋硬結が消えた人が「憑物がおちたみたい」という感想を言うのは象徴的です。

自分の邪な心に支配された状態から、素の状態に戻れたということです。

ギラついていた眼が、優しい眼に変化し、明るくて穏やかになります。


感情的な緊張を自覚することは、トリガーポイントまみれの人には難しいものです。

手技療法のマニュアルに「謙虚であれ」と書いてある理由の重みを再認識しています。