2017年6月4日日曜日

口臭予防と唾液(つば)の力~緩衝能(口内を中性に保つ能力)

17・18日の東京集中講座、22日の大阪集中講座、25日の下関集中講座で、「口腔環境」の解説をします。

口腔環境が崩壊した状態でエクササイズしても、成果が出にくいからです。

口腔のチェック

今回は、「唾液」について解説します。


まずは、虫歯。

唾液は緩衝能で、発生メカニズムを妨害します。

飲食によって酸性やアルカリ性に傾いた口内を、中性に戻して保ちます。

唾液に含まれる成分によって、歯の再石灰化も行います。


そして、口臭予防です。

口臭成分は、硫化水素、メチルメルカプタン及びジメチルサルファイドと呼ばれる揮発性硫黄化合物とされています。

口内の嫌気性細菌が作り出すと考えられています。

最近は、スメル・ハラスメントというカタチで、問題視されたりするようになっています。


口臭の原因のひとつはドライマウス症(口内の乾燥)です。

口内の乾燥を防ぐためには、唾液を分泌しなければいけません。

唾液分泌は自律神経の支配下にあり、意識的に出しづらい性質があります。

心身ともにリラックス状態にあるときに、唾液は分泌されます。

副交感神経優位になることで、さらっとした多量の唾液が分泌されるのです。

異常にストレスがかかっている状態(闘争・逃走モード)のときには、唾液は出ません。

痛みを訴えているときの口が臭いのは、唾液の分泌量の低下による場合があるのです。

※脳機能低下による腰や肩の痛みの場合に顕著です。


唾液には、抗菌物質であるリゾチームやラクトフェリンや免疫グロブリン(IgA)が含まれています。

細菌が体内に侵入しないように抗うとともに、口内細菌のバランスを管理しています。

口内にカビが生えたり、歯周病になったり、口内炎になったり、風邪をひきやすかったり。

口臭が強いときには、そんな症状にも悩まされがちです。


事態は、口臭だけにとどまりません。

肥満しやすくなる。

老化が促進される。

生活習慣病の原因となる。

ありとあらゆる身体トラブルの原因となります。


口内炎や歯周病から血管に入りこんだ歯周病菌は、血管や内臓に付着します。

そして、炎症を引き起こすのです。

歯周病菌を攻撃するため、免疫細胞がサイトカインなどの生理活性物質を放出します。

炎症と生理活性物質の放出により、脳梗塞・心疾患・高血圧・勃起不全・早産など、ありとあらゆる深刻な事態の引き金となるのです。


口の中が粘々(ネバネバ)している状態を、甘く考えてはいけないのです。

※粘々唾液は、交感神経優位のときに舌下腺・小唾液腺から分泌される唾液。


唾液を出すためには、心身ともに安定した生活を心がける必要があります。

舌をしっかり使って、楽しく美味しい食事をすること。

舌をしっかり使って、はっきりとした発声で、しゃべること。

食べ方や声の出し方を学ぶことで、楽しい人生の基盤である唾液の分泌が正常化します。


サラサラ唾液で、口内を満たしましょう。

※サラサラ唾液は、副交感神経優位のときに耳下腺から分泌される唾液。