2016年11月15日火曜日

「誰かケガしなかった?」 ~思いやりの心が持てていれば、孤立することはない。

長崎孔子廟の旅と出雲の旅で、それぞれ器物を損壊してしまいました。

報告すると、

「お怪我をされた方はおられませんか?」

と、対応していただきました。

その瞬間、論語 郷党第十を思い出しました。

廐焚、子退朝、曰、傷人乎、不問馬、

廐(うまや)焚(や)けたり、子、朝より退きて曰わく、人を傷(そこな)えりや。馬を問わず。

先生の家の厩が焼けた。先生は朝廷から帰ってきてからおっしゃった。

「誰かケガしなかった?」

馬のことはお尋ねにならなかった。

「思いやり」

ふたつの旅の、僕のテーマだったのだと思いました。

そして、この一節。

子曰、徳不孤、必有隣、

子の曰わく、
徳は孤ならず、必ず隣あり。

先生がおっしゃった。

「よい行いをしていれば、孤立することはないよ。必ず理解者があらわれるものだよ♥」

この言葉も、ふたつの旅のテーマだったと感じています。

それぞれの旅を振り返り、参加した人たちの幸福そうな様子を見ながら、

「上から目線で偉そうなことを言ってたら、こんな顔はしてくれないよな」

そう、実感しています。

出雲の旅のお世話をしてくれた舞さんの表情が、時間と共によくなっていきました。

「大切な人たちとの大切な時間だから」

そう、彼女は言いました。

他人を操作しようという気持ちなど微塵もない、ただ、大切にしたいという気持ちだけが伝わってきました。

そして、解散のとき、何人もの人たちが別れを惜しんで泣きました。

上辺だけの企画を立てなくて良かったと、心から思いました。

出雲の旅の案内で、

「一生の思い出になる旅にします」

僕は、そう宣誓しました。

宣言ではありません。

そして、ほんとにそうなりました。

振り返って、涙が溢れてこないような時間に、何の価値があるでしょう?

舞さんと反省会をしながら、心から感謝しました。

「安部塾を信じて、ついてきてくれてありがとう❤」

安部塾に卒業はありません。

中退するのは自由です。

決して、引き留めません。

ついてきてくれる塾生たちに全力を注ぎます。

決意を新たにした旅でした。