2016年2月7日日曜日

身体機能不全と機能不全家族~認知機能障害からの体調不良

なぜ、体調が良くないとき、人間関係も良くないのか?

その答えは、機能不全家族にあるかもしれません。

身体機能の改善を目指して指導者になったら、まず最初に立ち塞がる壁です。

健全に機能していない環境で育つと、身体機能も崩壊しているものだからです。


普通に考えて、手足をバタバタしたくらいで、どうにかなるはずがありません。

身体機能の改善には、社会との健全な関係を築くことが必要です。


さて、機能不全家族とは何でしょう?


機能不全家族

機能不全家族とは、「子育て」、「団欒」、「地域との関わり」といった、一般的に家庭に存在すべきとされる機能が、健全に機能していない家庭の問題を指す。そしてこの機能不全家族で指摘される問題は、家庭内での不健全な事象よりも、その機能不全家族の中で育った子供への悪影響を問題として指摘する場合が多い。つまり、機能不全家族内で育った子供は、機能不全な環境や考え方が当たり前であるかの様に認識して成長するケースが多く、また幼少期の重要な人格形成において愛情を得る機会が非常に乏しい事などにより、自己愛・自尊心、他者への共感、他者の苦しみに対する理解等に欠けた人間にもなりやすい。こうして、機能不全家族の中から「社会と健全な関係を築くことができない大人が輩出されてしまう」という結果が生じることになる。しかし、機能不全家族に生まれ育った者が全て必ず社会不適応な人間になるとは限らない。

 機能不全家族となる要因としては、代表的なものとして、家族構成員のアルコール依存、虐待(子供への暴言や威圧的態度も含まれる)、共依存などが挙げられる。更に、このような機能不全的な家庭となっている場合は、その家庭を構成する親、または祖父母などが、機能不全家族で育った経歴がある可能性も高い。

 この機能不全家族において最も被害者となるのは、自らに生活力が無いため、その家庭から脱出することができない子供である。生活能力に乏しい子供は、このような不幸な状況から逃れることができず、歪んだ思想・観念を全身に受けながら生活しなければならない。そして、子供としての時期に学ぶべき社会規範や愛情を学ぶことができず、「親の奴隷」のような生活を強いられ、歪んだ思考を身につける事が多い。結果として、子供社会での適合ができにくく、様々な問題を引き起こす場合がある。周囲の児童が何故自由奔放に振る舞えるかが理解できず、他の児童の目から見れば非常におとなしかったり、他者とは異なる価値観や思考・行動パターンが原因でいじめの対象にもされやすい。

 親から虐待を受けた子供は、幸運にも家庭から脱出できた場合、年老いた親を殊更に冷遇したり、または暴力的支配におよんだりなどして、「親への復讐」を始めるケースも見られる。酷い場合には、自分の親と同世代の老人全てに対して理由も無く憎悪や敵対心を抱くこともあり、「老人虐待」といった別の問題を惹き起こすことにもなる。

 このような家庭問題(家族問題)の中で育った子供が、育った環境の不健全さに気づいた場合、過去に学んだ不健全な生活習慣からの脱却に向けて、莫大なエネルギーを費やして、回復の努力をしなければならないことが多い。しかしながら、機能不全家族の一番の問題点としては「(1)機能不全家族の中で育った子供が、育った環境の不健全さに気づかない場合に、自己の配偶者としても同様の歪んだ価値観をもったパートナーを選んでしまうこと」や「(2)親は無条件に正しく、全てを子供の原因だと決め付けて子供を泣き寝入りさせること」などが非常に多い。

スティーブン・ファーマーによると、機能不全家庭は家庭内にいくつかの兆候が見られる。
・拒絶
・矛盾
・家族への無共感
・家族間の境界線の欠如
・役割の置換
・社会からの孤立
・曖昧なメッセージ
・極端な論争・対立

またDan Neuharthも、機能不全家庭について説明する。彼は機能不全の要因として、健全でない親の8つの兆候を示している。
・条件付きの愛情
・非尊重
・発言の抑圧
・感情の強制
・嘲笑
・過大なしつけ
・内面の否定
・社会に対する機能不全、または社会からの孤立

彼はさらに、機能不全家庭を引き起こす8つの親のパターンについても説明している。
・窒息(子のアイデンティティーの侵害)
・利用
・虐待
・混乱
・完全主義
・カルト信仰
・剥奪(子の欲するものを奪う)
・精神的な幼稚(虐待を排除しない)

インターネット掲示板などで、こういった親のことを「毒親」と呼ぶことがある(語源はスーザン・フォワード著「毒になる親」から)。


 機能不全家庭で育った子供は、病的な家庭で生き延びるために役割を背負っている。役割を背負った子供は、子供として楽しい子供時代を過ごすことが出来ず、自分の感情を押し殺し、傷つきながら生きていく事となる。

・ヒーロー(Hero)、優等生
「優秀な子」「しっかりした子」でいることで評価されようとする。親から頼られ信頼される事によって家族のバランスを保とうとしている。しかし目標を達成しても更に上を期待されてしまう為、常に不全感や失敗感を持つ。

・スケープ・ゴート(Scapegoat)、問題児
家でも学校でもトラブルを起こす。攻撃的に振る舞い存在を主張すると共に家族の中の本来の問題から目をそらす役割を果たす。傷つきや罪の意識が深い。家庭外でもいじめのターゲットになりやすい。

・ロスト・ワン(Lost One) 、いないふり
家族の争いの火の粉が自分に降りかかるのを防いだり自分が受けるべき注目や愛情を他人にまわして家族を安心させる。周りは「あの子は放っておいても大丈夫」と安心しているが、内面的には「自分は重要でない」「どうでもいい」とひどく孤独感を味わう。

・ピエロ(Clown) 、ひょうきんもの
おどけて家族の緊張感を和らげる。問題を分散させるために注意をそらす役割。落ち着きの無い行動をとり情緒不安を抱える。親のペットのような存在。

・リトル・ナース(Little Nurse)、お世話やき
イネイブラー(Enabler)、プラケーター(Placater)ともいわれる。
家の中の問題を何とかしようと奔走する。「優しい子」「思いやりのある子」として、親の愚痴を聞いたり面倒をみる。混乱の中でうまく調整役をこなす。自身の事はそっちのけで家族のために何かをしようと常に考えている。自分を失っている状態で、自分のしたいことや感情を認知することができない。

・プリンス・プリンセス(Prince・Princess) 、人形
自分の意思を無視されまるで人形のように溺愛される。溺愛と言えば聞こえはいいが、実際は親にとって都合のいい人格や意思を持つこと以外は許されず、常に人格を否定され続ける存在。役割を背負った子供は自由に楽しい子供時代を過ごすことが出来ず、「親の望んだ通りにしないと嫌われる」という恐怖心に苛まれている。
兄弟が居る場合はそれぞれが役割分担をし、一人っ子の場合は一人で全てのタイプを背負うこととなる。

機能不全家族で育った子供は、一般的に5つの傾向を持つようになる。
・良き子供を演じる
・問題のある子を演じる
・家族の管理的役割を持つ存在を演じる
・自分が存在していないように演じる
・現実逃避する

さらに、以下のような特徴もある。
・自己愛が発達していない。子供の頃に健全な発達ができなかったため、他者と擬似的親子関係を形成する。
・他者を信じることができない。他者の苦しみに対する理解ができない。
・自尊心が低く、ポジティブな自己イメージを持てない。
・人間関係に常に問題が発生する。
・怒り、不安、絶望の感情になりやすい。
・他者と孤立しやすい。
・無慈悲。
・常に真面目で、子供らしさを持ち合わせない。年齢以上に早熟する。
・機能不全な関係を他者と築く。
・機能不全家族の行動を自分の子供に実行し、機能不全家族の世代間連鎖を引き起こす。

引用ココマデ


まあ、普通に考えて、体調が良くなるはずがありませんよね。

他者と、機能不全な関係しか築けない状態で体調が良いなんて、難しすぎだと思います。

常に、怒り・不安・絶望の感情にとらわれ、人間関係にいつも問題を抱え、孤立する。

自分という存在に誇りが持てず、自分が何をしたいのすらわからない、


機能不全家族で育った結果としての、認知機能障害=壊れた脳機能。

そして、認知機能障害がもたらす、身体機能不全。


痛みの真の原因は、認知機能障害なのだと思います。


僕はよく言います。

「育った環境が不健全だったことを認めましょう」

そこから、地道な回復の努力を続けるように奨めます。

自分の認知機能に障害があることを理解できれば、回復の可能性はありますから。


他者と健全な人間関係を築けない人は、育った環境が不健全だったのだと思います。

だったら、いまから健全な関係を築けばいいのです。

正しい身体操作は、この視点をもてる人にしか指導できないと考えています。

くどいようですが、手足をバタバタ動かしても、何ひとつ良くはなりません。


まず真っ先に改善すべきなのは、人間関係なのです。

健全な人間関係の形成が進むにつれて、身体の動きも改善されてきます。

脳の認知機能が改善することによるものです。

身体機能を改善できるクラスの人間関係は、とても良好ですよね。


もうおわかりだと思いますが、鍵は『対等な関係』です。

上下関係(支配服従関係)は、不健全な人間関係です。

認知機能に障害がない人は、他者と対等な関係を築きます。

認知機能に障害がある人は、他者と対等でない関係を築こうとします。


支配服従関係という不健全な関係の中で、手足をバタバタ動かしても何も良いことなんてありません。


育った環境の影響で身についてしまったゆがんだ思考を修正すること。

認知のゆがみが修正されると、体調は一気に改善します。

それはもう、奇跡的なレベルで。

ぜひ、取り組んで欲しいと思います。