2013年11月5日火曜日

あなたはいま、何をしていますか? 何を感じ、何をしたいですか? 何を避け、何を予想していますか?

気づきのセラピー―はじめてのゲシュタルト療法


ヨガ行者は一人で修行をする。人の居ない山奥や森の奥深くに入って行き、瞑想をする。一日に何時間も自分の好きなだけ瞑想ができる場所を探して彷徨うのである。その場所に出会うことができた行者は、自分が信じている最もよいと思う方法で瞑想を行うのである。この聖地を探そうとしないで己の悟りの道を他者にあずけてしまうヨーガの行者は、高名な師を求めようとする。このようなヨーギ(ヨーガ行者)には決してたどり着く聖地はやって来ないのである。
-百武正嗣 気づきのセラピー 春秋社 プロローグより

ゲシュタルト療法―その理論と実際


ゲシュタルト療法―その理論と実際 あとがき


僕は、パールズ先生の影響をモロに受けている。

『自分の枠組みや偏見、固定観念にとらわれてはならない』

それは、僕の言葉に直すとこうなる。

『自分の考えを相手に押し付けて支配しようとしてはならない』


自分の生きる道は自分で探す方がいい。

他人にあずけない方がいい。

高名な師を探す必要なない。

狂信的に誰かを信奉しない方がいい。


その段階に達すれば、真の師に自然に出会えるから。


真の師は、『なぜ?』『どうして?』とは問わない。

自分の哲学を押し付けることもない。

ただ、こんな風に問う。

『あなたはいま、何をしていますか? 何を感じ、何をしたいですか? 何を避け、何を予想していますか?』

そう。

『いま、ここ』中心に話を聴いてくれる。

それが、真の師。

激しいエクササイズでドーパミンを出させて中毒=依存させるようなことはしない。

集団力学や帰属意識を利用して、相手を支配するようなこともしない。

ただ淡々と、相手のセルフサポート能力を高めさせる。

失った感情を取り戻すきっかけを与えてくれる。


パールズ先生が残してくれたこの本を訳してくれた倉戸ヨシヤさん。

心から感謝している。


1992年に、僕はこの本に出会った。

この本がなかったら、僕はどうなっていたか……

想像するとゾッとして背筋が寒くなる。

みんなにも、ぜひ読んで欲しい。